最速152キロは必然。急成長を続ける高橋宏斗(中京大中京)は高校生ナンバーワンのスケール
栄徳戦で好投を見せた高橋宏斗(中京大中京)
明治神宮大会優勝投手の高橋宏斗の急成長をし続けている。8月1日の愛知大会4回戦・栄徳戦で登板した高橋はいきなり最速152キロを計測。5.2回を投げて7奪三振の快投だった。
今、一番凄みのあるストレートを投げる高校3年生だろう。昨年12月~今年1月と智辯和歌山・小林樹斗、明石商・中森俊介、そして高橋の投球練習を見る機会があった。まだオフということを差し引いても最も凄みのあるストレートを投げていたのが高橋だった。剛速球とカットボールがほぼばらつかずにコントロールできていたのだ。ある意味、152キロを投げ込むのは必然だった。
そういった高次元の投球ができているのは、日々のフォームチェックが大きい。空いた時間や移動時間でも自身の投球動画やプロの一流投手の動画を見て、フォームの微調整。体づくりやトレーニングにも明け暮れながら、自身のエンジンを大きくしながら、投球の完成度を高めていた。
そして今年1月の取材時に「カットボールが2段階ぐらいレベルが上がった」と語るように130キロ前半のカットボールは手元で急激に曲がる。さらにスプリットのように落ちる130キロ前半のツーシームも精度が抜群。まさにスキがなかった。
高橋は常々こう語っていた。
「世代トップクラスで、圧倒した成績を残したい」と。愛知独自大会優勝。そして、交流試合でベストピッチングを見せたいと意気込む高橋の投球が見離すことはできない。