試合レポート

高松桜井vs笠田

2020.07.26

鍛錬を重ね最後の夏に輝く高松桜井・滝川 隼平

高松桜井vs笠田 | 高校野球ドットコム
4打数3安打1盗塁と躍動した高松桜井の3番遊撃手・滝川 隼平(3年)

 「春のなかった」夏の高校野球。各所に難しい影響を与えていることは皆さんご存知の通りだが、逆にこの期間を利用して著しい成長を見せた選手もいる。昨秋は二塁送球タイム1秒72の強肩捕手・古市 尊(3年)のいる高松南に初戦で敗れた高松桜井滝川 隼平(3年・右投右打・178センチ80キロ・高松市立太田中出身)もその1人と言えるだろう。

 昨秋県大会では「4番・二塁手」としてフル出場するも4打数1安打と目立った成績は残せなかった滝川。だが、「冬には打撃面では緩いボールをホームランすること。守備では基礎を固めること。走塁では200メートルトラックを走って体力を付けながら、判断を高めることに取り組んできた」結果、今大会では「3番・遊撃手」として堅実な動きを披露。かつ打っても「緩い変化球を打てた」初回の中越先制三塁打含む4打数3安打1打点。走塁も1盗塁・塁間スピードは3秒1台と抜群のスピードで魅せた。

 試合後、滝川は将来の夢を問われると「スポーツ系の大学に進んで、その後はグラブ職人になりたい」と最後の夏に輝く背番号「6」の未来に、野球選手としての成功も望みたいのは筆者だけではないはずだ。

(レポート=寺下 友徳

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.05.07

【熊本】九州学院が文徳を破って22年ぶり3回目の優勝<RKK旗>

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.02

春の神奈川準決勝・東海大相模vs.横浜の黄金カード実現! 戦力徹底分析、試合展開大胆予想!

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>