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両校のエース・岸と山岡がプロ入り!2013年夏の2回戦を戦った明徳義塾と瀬戸内ナインのその後を紹介

2020.07.06

両校のエース・岸と山岡がプロ入り!2013年夏の2回戦を戦った明徳義塾と瀬戸内ナインのその後を紹介 | 高校野球ドットコム
高校時代の岸潤一郎、山岡 泰輔、宋 皞均

 2013年夏、第95回大会の2回戦・高知代表の明徳義塾と広島代表の瀬戸内との試合は両校エースの好投が光る投手戦となった。2年生で背番号1となり、2度目の甲子園となった岸 潤一郎と、広島大会決勝・広島新庄との引き分け再試合までもつれ込んだ田口 麗斗との投げ合いを制し、13年ぶり2度目の甲子園出場に牽引した山岡 泰輔。大会屈指の好投手二人は大会6日目の初戦で相まみえる。

 序盤は両者上々の立ち上がり。瀬戸内エースの山岡は4回まで被安打2、4奪三振で明徳打線に的を絞らせない。明徳義塾エース・岸も5回まで被安打2、4奪三振と一歩も譲らず中盤へ。

 均衡が破られたのは5回裏。明徳義塾先頭の6番・宋 皞均は初球の甘く入ったスライダーを振り切り、打球は左翼フェンスを越え先制の本塁打に。この回敵失などでもう1点追加し2対0とする。直後の6回で瀬戸内は3番・沖繁 優一の適時打で1点を返す。しかし、岸の130キロ中盤ながら伸びのある直球と、フォークボールのコンビネーションを攻略できず反撃は阻まれ、試合は2対1で明徳義塾が勝利を収めた。

 この試合を投げ合った両エースはそれぞれプロ入り。2016年1位でオリックスに入団した山岡は3年目の昨年、最高勝率のタイトルを獲得し、オリックスのエースとして投手陣を牽引する活躍を見せる。岸は、2017年末に入団した徳島インディゴソックスで本格的に野手へと転向し、復活を遂げ、走攻守揃ったユーティリティープレーヤーとして昨年のドラフトで埼玉西武に8位指名を受け、プロ入りを果たした。そして5日のオリックス戦で1軍デビューを果たした。

 その他の選手も大学、社会人と進んでも活躍を続ける選手が多い。そこで今回は、2013年夏の2回戦を戦った明徳義塾瀬戸内ナインのその後を紹介していきたい。

【明徳義塾】
投手 岸 潤一郎 2年(拓殖大中退-徳島IS-埼玉西武)2019年8位
投手 小方 聖稀 3年(拓殖大)
投手 吉田 拓樹 3年(福井工業大-ジェイグループ)
捕手 馬場 雄大 3年(横浜商科大-Honda熊本)
内野手 逸崎 友誠 3年(拓殖大)
内野手 西岡 貴成 3年(日本大)
内野手 岩見 昴 3年(星槎道都大-JR四国)
内野手 井坂 太地 3年(福井工業大)
内野手 高橋 拓也 3年(奈良学園大-JR九州)
内野手 谷村 悠樹 3年(至学館大)
内野手 多田 桐吾 2年(関西大-日本生命)
内野手 大西 主将 2年(星槎道都大)
外野手 宋 皞均 3年(日本大-香川OG)
外野手 矢野 優生 3年(神戸学院大)
外野手 尾﨑 湧斗 3年(天理大)

【瀬戸内】
投手 山岡 泰輔 3年(東京ガス-オリックス)2016年1位
捕手 大町 太一 2年(東京農業大)
内野手 足立 賢司 3年(東京国際大)
内野手 北吉 弘樹 3年(ツネイシブルーパイレーツ)
内野手 溝口 駿介 3年(大東文化大)
内野手 岩城 祥太 2年(近畿大工学部-シティライト岡山)
内野手 北吉 慶行 1年(上武大-福山ローズファイターズ)
内野手 梅木 晴規 3年(日体大)
内野手 堀 龍太郎 3年(広島経済大)
内野手 牛尾 諒太 1年(MSH医療専門学校-三菱自動車倉敷オーシャンズ)
外野手 沖繁 優一 3年(環太平洋大-王子)
外野手 佐藤 晋甫 3年(早稲田大-明治安田生命)
外野手 山本 豪志 3年(神奈川工科大)

 山岡から本塁打を放った明徳義塾宋 皞均は日本大を経て香川オリーブガイナーズに入団し、今季から副キャプテンを務める。捕手の馬場 雄大は横浜商科大を経て現在はHonda熊本でプレー。同じく2年生の高橋 拓也は奈良学園大を経て、現在はJR九州プレーしている。

 9番・遊撃手で出場した岩見 昴は星槎道都大に進学し、4年時には明治神宮大会で準優勝を経験。大学卒業後はJR四国に進み、昨年までプレー。

 背番号18でベンチ入りを果たした多田 桐吾は関西大に進学。1年春から外野手として試合に出場。秋からは正二塁手となり、リーグ戦通算102試合に出場。2016年秋と2018年春にはベストナインに選出された。大学卒業後は日本生命に進み、1年目から公式戦に出場。二大大会には7試合に出場し、打率.364、8安打、2打点を記録している。

 早稲田大に進学した瀬戸内の4番・佐藤 晋甫は3年秋からレギュラーに定着する。主将に就任した4年春はリーグ戦12試合に出場し、早慶戦で3試合連続本塁打を記録するなど、打率.289、8打点、本塁打はリーグ2位タイの4本を記録。卒業後は明治安田生命に進み、現在もプレーする。

 1番・二塁手の3年生・北吉 弘樹と背番号13の1年生・北吉 慶行は兄弟で甲子園の舞台を経験。兄・弘樹はツネイシブルーパイレーツに進み、弟・慶行は上武大を経て現在は福山ローズファイターズプレーする。

 7番・遊撃手の岩城 祥太は近畿大工学部を経てシティライト岡山に進む。社会人2年目の昨年は、都市対抗と日本選手権にスタメン出場を果たし、社会人二大会を経験した。

 まだまだ第一線で活躍を続ける選手が多い2013年夏の2回戦を戦った両校のナインたち。今後の活躍にも注目していきたい。

※記事の掲載者、掲載者の現所属、記録の事実につきましては報道各社発表の新聞記事、各野球連盟が発表する大会記録、各チームの所属調査、関係者取材により確認ができたものより掲載をしております。そのため、この情報が全ての情報ではなく、情報の一部となりますことご了承ください。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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