News

自粛期間を経てレベルアップした選手とともに!新鋭・豊野は夏のてっぺんを目指す!

2020.07.02

自粛期間を経てレベルアップした選手とともに!新鋭・豊野は夏のてっぺんを目指す! | 高校野球ドットコム
夏に臨む豊野の選手たち ※写真提供=豊野野球部

 愛知の新鋭として徐々に力を付けてきた豊野。自粛期間中はウェブ会議ツールのZoomを活用したミーティングで、選手それぞれのコンディションを把握。練習の内容は選手それぞれに任せていたものの、「少し楽しみはあります」と語っていた松井優監督。選手たちのさらなるレベルアップに胸を膨らませていた。

 その中で、5月20日に甲子園の中止が決まった。豊野では「甲子園に出場して校歌を歌う」ことを目標に、日々練習を積み重ねてきた。その目標が無くなり、松井監督も最初は、「選手たちに何を話せばいいのか」と頭を悩ませたとのこと。

 しかしその後、愛知大会の独自大会の開催が決まり、救われたと振り返る。

 「発表が出るまでは、当事者である選手たちに『何を伝えよう』と考えていました。僕らも中止を聞いてショックを受けていて、時間が経てば経つほどしんどかったんですが、甲子園の中止が決まってからすぐに発表してくださったので、僕の中でも、そして選手の中でも『独自の大会が目標だね』と切り替えることが出来ました。救われた感じでしたし、ありがたかったです」

 そして6月から学校再開に合わせて部活動も通常通りに戻った。

 消毒や外部の方との接触は制限をかけながらではあるが、少し前の日常が戻り始めた。現在はチーム内でミーティングをして話し合った末に、独自の大会での優勝。そしてこれまで関わってくださった方々への恩返しをすることを目標に掲げたうえで、練習を積み重ねている。

 自分たちの勝利のためだけではなく、周りの方への感謝や恩返しのために独自の大会まで調整を続けるが、この自粛期間を通じてチームでは大きな変化があった。

 「この自粛期間でほとんどの選手たちが筋肉量を増やして、パフォーマンスが向上していました。おそらくZoomで毎日朝9時にミーティングをしていたおかげで、生活リズムも崩れず、自主練もきっちりできたこと。そしてしっかり考えをもって練習に取り組めるようになったことが大きいと思います」

 今年は松井監督が豊野に赴任して最多の15名が入部するなど、徐々に松井監督が仕掛けてきた取り組みが浸透し、花開こうとしている。7月5日、豊野は同地区の豊田高校と初戦を迎える。これまでの積み重ねを発揮し、躍進を狙う。

(記事=田中 裕毅

関連記事
オンライン授業でチーム力向上中?豊野(愛知)はZoomを使って自粛中の結束力を高める
【愛知県展望】抜けて強い中京大中京に対して至学館、享栄、愛工大名電などがどこまで抵抗するか
【トーナメント表】中京大中京の初戦は?夏季愛知県大会の組み合わせをチェック!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.04

【春季愛知県大会】注目の師弟対決の決勝、享栄が中京大中京を下して8年ぶり8回目の優勝

2024.05.04

1500人近くの中学生が肩肘検診を一斉に受ける!ポニーのお祭り行事・ポニーフェスタは今年も大盛況!

2024.05.04

【四国】香川県勢同士による春の四国頂上決戦は高松商に軍配!尽誠学園の再挑戦退け43年ぶりの春四国王者に!

2024.05.04

【新潟】東京学館新潟、糸魚川がコールド勝ちでベスト16入り<春季県大会>

2024.05.04

【神奈川春季大会】東海大相模・藤田琉生が涙の1失点完投!昨秋準決勝で敗れた横浜相手にバットでもリベンジ果たす!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.29

【福井】福井工大福井、丹生、坂井、美方が8強入り<春季県大会>

2024.04.29

【春季埼玉県大会】今年の西武台はバランス型!投手陣の完封リレーで初戦突破!

2024.04.29

東海大相模の149キロ右腕・福田拓翔が6回10奪三振の快投!「甲子園で150キロを投げたい」とセンバツV・健大高崎の石垣をライバルに!

2024.04.29

【石川】金沢、遊学館がコールド勝ちでベスト16入り<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>