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全国最多の規模を誇る愛知の独自大会へ向けての構想

2020.06.04

 愛知県高校野球連盟(愛知高野連)は中止が決まった第102回全国高等学校野球野球選手権大会・同地方大会に代替となる独自大会「夏季愛知県高等学校野球大会」を開催することを決め、6月5日の運営委員会にて詳細が決定する。

 今回は愛知県高校野球連盟の神田清理事長にお話を聞かせていただいた。

大会は球場での開催を検討

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神宮大会を制した中京大中京

 今回、愛知高野連が開催へ向けて準備しているのは、本来であれば出来るはずだった夏の大会ができない3年生が可哀そうだという想いが強かったからです。

 やはり最後に公式戦をやらせてあげて、「高校野球をやり切るまでいかなくても、締めくくりの場を与えてあげたい」という考えからすぐに開催することを決定しました。

 大会会場は本来、愛知大会で使う予定だった球場を確保しておりましたので、学校のグラウンドではなく、球場で試合をやらせてあげたいと思っております。

各校の活動状況に合わせて、健康安全なトーナメントを

 愛知高野連に加盟しているのは189校と全国でも最多の規模ですが、トーナメントでの大会開催を考えております。

 しかし各校の再開時期がバラバラで、地域によって練習再開が遅い学校もあります。また学業の事情もありますので、すべての加盟校が万全を期して準備できるように、大会4日目などから登場させるなど、大会日程を配慮する予定です。

 やはり大会開催の条件は選手たちの健康・安全というものが第一です。そのため衛生面などに関しては現在、県内独自のガイドラインを作成しており、消毒液の確保など、とにかく健康安全を考えて準備を進めております。

今後の進路に向けて、いいきっかけとなる大会に

 20日に決定した甲子園の中止は、長期間の滞在や移動距離のことを考えると、やむを得ない判断だったかと思います。

 この決定後、県内の指導者の方々からは「独自大会を是非やってあげたい」という声が愛知高野連にたくさん届きました。

 ですので、今回の独自大会は3年生たちがそれぞれの進路に向けて、切り替られる良いきっかけになればと思っております。

(取材=栗崎 祐太朗/編集・構成=河嶋宗一)

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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