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菊池雄星、大谷翔平、佐々木朗希と豪腕名投手輩出県!岩手県の伝統公立校を紹介!

2020.06.14

菊池雄星、大谷翔平、佐々木朗希と豪腕名投手輩出県!岩手県の伝統公立校を紹介! | 高校野球ドットコム
大船渡時代の佐々木朗希投手(千葉ロッテマリーンズ)

 岩手県の高校野球といえば、菊池雄星大谷翔平佐々木朗希と豪腕投手が多数輩出されている。この岩手県の高校野球は近年は菊池雄星大谷翔平の母校である花巻東と盛岡大付の2強状態にあると言えるが、公立高校にも魅力的な高校は多くある。今回はそんな豪腕多数輩出の岩手県の公立高校を紹介したい。

【岩手県の魅力的な公立校】
大船渡
選手権:出場1回  選抜:出場1回 
福岡
選手権:出場10回
黒沢尻工
選手権:出場3回  選抜:出場1回
久慈
選手権:出場1回
一関一
選手権:出場4回  選抜:出場2回

 大船渡は春夏各1回の甲子園出場を誇り、いずれも1984年の同じチームで春夏連続出場している。春は多々良学園、日大三島などを破り、初出場ながらベスト4進出、準決勝では岩倉にサヨナラ負けを喫してしまったが、初出場の公立高校が躍進した。

 夏は長浜に初戦で敗戦してしまったが、春夏連続出場は功績だ。近年では県内では準々決勝、準決勝に度々進出するなど、強豪ではあるが、私立の壁に阻まれ、甲子園は遠い存在だった。

 だが、昨年は甲子園に一番近づいた年と言える。高校日本代表候補による研修合宿の紅白戦で、非公式ながら中日ドラゴンズのスカウトのスピードガンで163km/hを計測した佐々木朗希がエースとしてチームを引っ張り、準決勝の一関工戦では9回2安打15奪三振で完封勝利を挙げ、決勝進出。決勝戦の対花巻東高校戦では「故障予防のため」という理由で投手・打者とも出場回避となり、チームも敗れ、甲子園出場とはならなかった。

 福岡は岩手県の公立高校最多の10回の甲子園出場を誇る。初出場は福岡中時代の1927年で、ベスト8に進出し、準々決勝では高松商と対戦。1対0で敗れたが、見事な足跡を残した。1961年には釧路江南を破り、ベスト8進出、準々決勝では桐蔭に敗れた。1985年に10回目の出場を果たしたが、佐賀商に初戦で敗れた。以降甲子園から遠ざかっているが、県内で準々決勝に度々進出している。

 黒沢尻工は春1度、夏3度の甲子園出場経験を持つ高校で、1957年に初出場し、寝屋川に初戦で敗退した。1977年には2度目の夏の甲子園の土を踏むと、念願だった甲子園初勝利を鹿児島商工から挙げた。1983年以降は甲子園からは遠ざかっているが、昨年夏の選手権では準決勝に進出するなど、甲子園まであと一歩の所に来ている。さらに昨年ドラフトでは育成ドラフト1巡目で石塚 綜一郎が福岡ソフトバンクホークスに入団した。

 久慈は夏の選手権に1度出場している。1979年に出場し、浜田に初戦で敗退した。以降甲子園に出場することはないが、2017年には春夏連続で県大会決勝に進出。いずれも盛岡大附に敗れたが、実力は十分だ。

 一関一は甲子園に合計6回出場している。初出場は第2回大会の1916年だ。初戦で京都二中に勝利し、準々決勝では市岡中に敗れた。1955年に春の選抜に出場して以来、甲子園から遠ざかっていたが、2004年春に49年ぶりの甲子園に出場し、この時は拓大紅陵に敗れた。近年ではまた甲子園から遠ざかっているが、2015年にOBの阿部 寿樹がドラフト5位で中日に入団する朗報が入った。

 今後この岩手県から私立高校の壁を打ち破り、再び公立校が甲子園に出場する日を楽しみにしたい。

(記事=編集部

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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