「効率性あふれる練習」と「冬の収穫」を活かして。昨秋四国大会8強の城東(徳島) 「自主性」の特性活かし前向きに
城東(徳島)*写真は2020年1月の野球部訪問時
昨秋は徳島県大会3位・四国大会でも最速147キロ右腕・内田 悠太(3年)擁する大手前高松(香川)を攻略し1勝をマーク。センバツ21世紀枠四国地区候補校に選出された県立徳島城東(徳島)。21世紀枠選出につながったチームコンセプトは以前に「野球部訪問」で紹介させて頂いたが、新型コロナウイルス感染拡大防止による休校・部活動休止中の現在、チームはいったいどのような状況にあるのだろうか?
「今はやれることをしていくしかないですね」電話口から聞こえてくる鎌田 啓幸監督の声はそれでも、落ち込んだ様子はない。その根拠は進学校・城東ならではの特性。「効率性あふれる練習」と「冬の収穫」である。
「選手たちはこの冬、21世紀枠四国地区候補校に選ばれたことで甲子園を意識して質の高い練習に取り組んでくれていました。そして徳島城東は平日でも練習時間は20時完全下校で2時間くらい。短い時間で集中するのは慣れています。ですので、自主練習に入っても選手たちは比較的コンディションを保てると思います」
事実、休校前に選手たちのメニューをとりまとめる西田 琢真(3年・右翼手)からは「任せてください!」というメールが入ったと話す鎌田監督。たとえ休校が明けたとしても、しばらくは部活動時間も制限されることが予想される中、徳島城東は「常に自主性を求めてきた」スタイルを長所に変え、前向きに夏の頂点めがけて走り続ける。
(取材=寺下友徳)
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