Column

軟式U-15経験者や磐城の143キロ右腕…ブレイク必至の好投手たち【東日本投手編】

2020.05.23

軟式U-15経験者や磐城の143キロ右腕...ブレイク必至の好投手たち【東日本投手編】 | 高校野球ドットコム
浦和実・豆田 泰志

 第102回全国高等学校野球選手権大会・地方大会の中止が決定した。しかしまだ代替大会の開催の可能性を残している。
 今回は代替大会が開催すれば、評価が上昇する可能性を持った逸材投手10名を紹介したい。そのため今回はドラフト上位候補として挙がる存在よりも、これからブレイクする可能性を持った投手を紹介したい。

軟式U-15経験者や磐城の143キロ右腕...ブレイク必至の好投手たち【東日本投手編】 | 高校野球ドットコムこれまでの記事はこちらから!

軟式U-15経験者や磐城の143キロ右腕…ブレイク必至の好投手たち【東日本投手編】


星稜・寺西 成騎に公立校の146キロ右腕など夏に見たかった西日本の投手たち【西日本投手編】


身長192センチの大砲やプロの弟など…この夏見たかった全国の隠れた逸材野手をピックアップ【東日本野手編】

松田 大輝北見工
昨秋は全道大会出場するなど、じわじわと評価を上げている北北海道注目の大型右腕。178センチ82キロと恵まれた体格から140キロ前半の速球は重量感がある。

向坂 優太郎仙台育英
速球派揃いの仙台育英の投手陣の中でも、安定感はピカイチ。昨秋、東北大会では多くの投手が不調にあえぐなか、好投を見せ、優勝に導いた。その投げっぷり、投球フォームは星稜出身で中継ぎ投手として活躍する高木京介(巨人)を思い出すものがある。

沖 政宗磐城
バランスの良い投球フォームから繰り出す最速143キロの直球とスライダーを武器に、昨秋の東北大会8強入りに貢献した右の本格派。全国デビューはかなわなかったが、夏までクローズアップされる存在だ。

一條 力真常総学院
今年の常総学院は150キロ右腕の菊地竜雅がドラフト候補として注目されるが、将来性では188センチの大型右腕・一條は菊地より上回るものがある。188センチの長身から繰り出す140キロ前後の速球は角度があり、昨秋の関東大会でも力投を見せた。一冬超えて、どれだけ球速・球威が増しているか、注目をしていきたい。

清水 惇安中総合
中学時代は軟式U-15代表を経験し、最速142キロ右腕として県内の強豪校が恐れる好右腕。昨秋の大会後から体型的にも見ているオリックス・山岡泰輔(瀬戸内出身)の動画を見て、フォームも山岡の投球フォームにモデルチェンジ。さらに山岡のSNSに掲載されているトレーニング動画も自分に合ったものについては取り入れ、球威アップに成功。ネットを通じて情報を収集し、貪欲にレベルアップを目指している。

豆田 泰志浦和実
 昨春から大きく評価を上げた埼玉県屈指の本格派右腕。140キロ前半ながら伸びのある直球で次々と空振りを奪い、昨夏の浦和学院戦では2安打完封勝利を挙げ、ブレイクを遂げた。その投げっぷりの良さ、投球スタイルから吉田輝星投手と評する声も多い。

箱山優日体大柏
好投手が多い千葉県の中でも投打のスケールの大きさは屈指の逸材。投げては右腕から140キロ前半は威力抜群。打者としても広角に長打が打てる。躍動感のある動きは他の選手と比べても際立っている。投手、打者のどちらで生きるか、最後の夏まで見離せない逸材だ。

児玉 悠紀日大三
対戦した打者のほとんどが「打ちにくかった」と口を揃える好左腕。速球の最速は138キロだが、それ以上に速く見せる技術がある。左腕が遅れて出てくるため、かなり打ちにくい。特に右打者のインコースに食い込む高速スライダーは絶品。ドラフト候補として注目されている左腕の中には、児玉より球速が速い投手はいる。しかし児玉の技術はそういう速球派左腕に負けない強みがある。

肥沼 竣(加藤学園
 昨秋、東海大会ベスト4に導いた好右腕。135キロ前後の速球を内外角へしっかりと投げ分ける制球力の高さが最大の長所で、常に試合を作れる。一冬超えてパワーアップした姿を見せることはできるか。

柵木和陽(岡崎工・ませき)
 昨秋から愛知の高校野球関係者から評価が高くなっているのが左腕・柵木和陽だ。投手育成に定評のある平松監督のもとでメキメキと実力をつけ、昨秋の時点で140キロ近い速球を武器に活躍を見せていた。上のステージでプレーしたいと願っている柵木と、そして教え子をより高いステージでプレーさせてあげたい平松監督にとっては代替大会は勝負の夏となる。

 続いて西日本の投手編を紹介したい。

(記事=河嶋 宗一

関連記事
夏の代替大会が開催されることを願って…。全国のドラフト・注目投手リスト一覧
◆巨人・小林選手のドラフト秘話はこちら→「獲得すれば、10年は間違いない」巨人のスコアラー・編成部に関わった三井康浩さんが語る小林誠司獲得秘話
2003年世代の野手は吉野創士(昌平)を筆頭に名門校だけではなく、新鋭校にも注目スラッガーが登場!【前編】

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

【春季四国大会逸材紹介・高知編】2人の高校日本代表候補に注目!明徳義塾の山畑は名将・馬淵監督が認めたパンチ力が魅力!高知のエース右腕・平は地元愛媛で プロ入りへアピールなるか!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.26

【奈良】智辯学園が13点コールド!奈良北は接戦制して3回戦進出!<春季大会>

2024.04.26

【春季奈良県大会】期待の1年生も登板!智辯学園が5回コールド勝ち!

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.24

春の埼玉大会は「逸材のショーケース」!ドラフト上位候補に挙がる大型遊撃手を擁する花咲徳栄、タレント揃いの浦和学院など県大会に出場する逸材たち!【春季埼玉大会注目選手リスト】

2024.04.22

【和歌山】智辯和歌山、田辺、和歌山東がベスト8入り<春季大会>

2024.04.22

【九州】神村学園、明豊のセンバツ組が勝利、佐賀北は春日に競り勝つ<春季地区大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.23

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.05

早稲田大にU-18日本代表3名が加入! 仙台育英、日大三、山梨学院、早大学院の主力や元プロの子息も!

2024.04.02

【東京】日大三、堀越がコールド発進、駒大高はサヨナラ勝ち<春季都大会>

2024.04.12

東大野球部の新入生に甲子園ベスト4左腕! 早実出身内野手は司法試験予備試験合格の秀才!