待ってろNPB!指名漏れからリスタートを誓う17名の逸材たち
昨年の高校生でプロ志望届けを提出したのは、<NPBドラフト対象選手>と<NPBドラフト対象外選手>を合せて153名。その中で残念ながら指名漏れになった選手がいる。
それでも、大学に進んだ選手は4年後、社会人に進んだ選手は3年後、独立リーグに進んだ選手は最短1年でNPB入りが期待できる。今回はその可能性が高い選手たちを紹介したい。
左から冨水大和、近藤大樹、米山魁乙、落合秀市
<投手>
米山 魁乙(昌平-駒澤大)
2019年度の埼玉県ナンバーワン左腕として注目された米山投手。なんと言っても魅力なのが球速表示以上を感じさせるストレートと、130キロ近いカットボール。投手として申し分ないものがあり、駒澤大での4年間でどんな進化をたどるのか注目したい。
赤塚 健利(中京学院大中京-中京学院大)
193センチ103キロと、昨年のドラフト候補では、一番のビックサイズの投手だった。チームの方針上、変化球はあまり投げず、ストレートのみを磨いた。大学4年間で変化球、投球術を磨きながら、最終学年にはドラフト上位候補へ成長することを期待したい。
冨水 大和(網走桂陽-徳島インディゴソックス)
冨水は全道大会出場が一度もないが、知る人ぞ知る網走の怪腕。150キロ近い速球と縦に鋭く落ちるスライダーは絶品で、打撃センス、走塁センスも抜群と、スキルは全国レベル。同地区のライバルから恐れられていた存在で、徳島インディゴソックスの首脳陣からも高く評価されている。高校時代と比べても段違いのハイレベルな環境でどうレベルアップするのか、注目していきたい。
落合 秀市(和歌山東-兵庫ブルーサンダーズ)
3年春から急激に注目を浴びた投手。140キロ後半の速球を投げ込み、ポテンシャルはこの世代でもトップクラスだ。ドラフト会議後、紆余曲折があり、兵庫ブルーサンダーズでプレーすることになった。才能は本物。ぜひ一回りも成長した姿を見せてくれることを期待したい。
坪井 悠太(大阪偕星学園-徳島インディゴソックス)
2年秋から注目を浴びた本格派右腕。下半身主導のフォームから繰り出す140キロ中盤の速球は絶品で、近畿大会出場に原動力となった。野手としての才能も高いアスリート型プレイヤー。ドラフト候補集団・徳島インディゴソックスでNPB入りを目指す。
渡邉 拓海(酒田南-東日本国際大)
191センチ100キロと赤塚に負けないサイズを誇る大型投手。最後の夏でも安定感のある投球を見せた。
重吉 翼(日本航空石川-国士舘大)
最速147キロを誇る速球派右腕。威力ある速球は魅力的だ。
吉田力聖(光泉-神戸ビルダーズ)
最速145キロを誇り、昨年の滋賀県を代表する本格派右腕。滋賀大会決勝に導き、一躍、名を挙げた。
白川 恵翔(徳島池田-徳島インディゴソックス)
恵まれた体格から140キロ中盤の速球を武器にする徳島県トップレベルの右腕として活躍。指名漏れとなったが、独立リーグでNPBを狙える実力を身に着けたい。
翁長 佳辰(日本文理大付-日本文理大)
伸びやかな投球フォームから繰り出す140キロ中盤の速球は魅力があり、大化けの可能性を感じさせる逸材だ。
<野手>
サンドゥ シャーンタヒル(津田ー城西国際大)外野手
投手としては最速141キロ。打者としては高校通算11本塁打・50メートル走6秒1と投打で高い才能を秘めたプレーヤー。城西国際大では外野手登録。千葉県大学リーグを代表する野手になることに期待。
近藤 大樹(西日本短大附-九州共立大)遊撃手
中学時代はU-15代表を経験した堅守の遊撃手。深い位置からでもダイレクトで投げられる肩の強さと技術の高さは一級品。打撃もだんだんパワーがついてきた。西日本短大附の首脳陣が全面的に信頼を寄せる人間力の高さも魅力だ。
神宮隆太(西日本短大附-駒澤大)捕手
近藤とともに注目を浴びた大型捕手。パワフルな強打とバズーカと評することができる強肩は大きな魅力で、高卒プロ入りした捕手と比べても劣るところはない。この4年間で上位でほしいと思わせる実力を身に着けるだけだ。
堀 裕貴(高岡商-名城大)外野手
昨夏甲子園ベスト16入りした時の強打の外野手で、高校通算20本塁打以上。投手として140キロを超える強肩があり、ポテンシャルの高さは全国レベルだった。全国大会出場経験のある名城大で腕を磨く。
橋本 大樹(山村学園-東農大)捕手
昨夏埼玉大会準優勝に貢献した大型捕手で、一発を秘めた打撃、スローイングタイム1.9秒台の強肩、巧みなインサイドワークとすべてにおいてハイレベルだった。東農大の新入生は橋本選手含め樋越監督からの評価が高く、いずれは東都を沸かせる捕手を目指す。
渡部 雅也(日大山形-東北福祉大)
2年春にセンバツを経験。さらに高校日本代表候補の研修合宿にも参加した強肩強打の大型捕手。東北地区トップレベルの評価を受けた渡部選手は東北の大学球界の名門・東北福祉大でプロを目指す。
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