4番・加藤は東京ガスへ 怪物・清宮擁した2015年の早稲田実業ナインのその後は?
高校時代の清宮幸太郎(左)、加藤雅樹(右)
今春の選抜大会が開催中止となり、高校球児だけでなく、高校野球ファンものショックは大きかったのではないか。そこで、これまで甲子園を盛り上げたチームの選手のその後を紹介していきたい。
2015年夏、早稲田実業に鳴り物入りで入学した清宮 幸太郎(現北海道日本ハム)が甲子園のスターとなった。3回戦の東海大甲府戦、準々決勝の九州国際大付戦で本塁打を放ち全国に実力を知らしめた、清宮の第97回大会。
そんな2015年の早稲田実業の夏の準決勝・仙台育英戦でのスターティングメンバーとその後の進路を紹介したい。
【準決勝・仙台育英戦オーダーと進路】0対7 ●
1(三)山田 淳平 3年(早稲田大)
2(右)玉川 遼 3年(早稲田大)
3(一)清宮 幸太郎 1年(北海道日本ハム<2017年ドラフト1位>)
4(捕)加藤 雅樹 3年(早稲田大-東京ガス)
5(遊)金子 銀佑 2年(早稲田大)
6(二)富田 直希 3年(早稲田大)
7(左)宮崎 廉太 3年(早稲田大-ミキハウス)
8(投)松本 皓 3年(早稲田大)
9(中)渡辺 大地 3年(早稲田大アメフト部)
1年春から3番・一塁手のレギュラーとして試合に出場した清宮 幸太郎は、1年生ながらU18侍ジャパンに選出され、第27回 WBSC U-18ベースボールワールドカップ準優勝に貢献した。3年時には主将を務め、歴代最多となる高校通算111本塁打を放った。「清宮フィーバー」を席巻し3年時の春季東京大会決勝日大三戦は異例のナイターで行われた。2017年ドラフトで7球団競合の末、北海道日本ハムが交渉権を獲得し、入団。2年目の昨シーズンは81試合に出場し打率.204、本塁打7本の成績を残した。高校野球を盛り上げたスラッガーのプロでの飛躍が期待される。
高校通算47本塁打の4番で捕手の加藤 雅樹 は3回戦東海大甲府戦に清宮と二者連続本塁打を放った。進学した早稲田大学では2年春にはリーグ首位打者、ベストナインに輝き、最高学年の時は主将を務めた。昨秋プロ志望届を提出するも、指名漏れ。2年後のプロ入りを目指し、東京ガスで新たなスタートを切る。
2年で正遊撃手だった金子 銀佑は進学した早稲田大で2年秋から遊撃手として試合に出場。昨秋は規定打席に1打打席届かない39打席で打率.286を残し、今年は大学ラストイヤーを迎えた。
元バレーボール日本代表の父を持つ7番・左翼の宮崎 廉太は強肩を生かして投手としての才能は高かった。進学した早稲田大学では外野手として出場し今春からはミキハウスに進み社会人一年目のシーズンを迎える。
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