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体を支える足裏の話

2020.04.17

体を支える足裏の話 | 高校野球ドットコム
野球のプレーでは片足のみで体を支える場面も多い

 地球上に住む私たちは重力の影響を受けて生活をしていますが、地面と体との接点となる部分が足裏です。体の大きさや重さに比べて足裏の面積は非常に小さく、両足で自分の体を保持するだけでもバランスを崩しやすいのですが、野球のプレー中に片足のみで体を支えるような場面(ピッチング動作の一局面など)では、さらにバランスを崩しやすくなります。このため足裏の機能を強化し、体を支えるための基盤を整える必要があります。

 足裏はすべてが地面に接地しているわけではなく、土踏まずと呼ばれる「地面につかない部分」が存在します。土踏まずは足裏の親指側(内側)と小指側(外側)にそれぞれアーチ状の構造(縦アーチ)を持ち、さらに親指側から小指側にかけても横アーチが存在します。この3つのアーチによって土踏まずが形成されます。このようなアーチ構造はバネのスプリングのような役割を果たし、体重を支えているのですが、これが歩行時になると体重の約3倍、ランニング時には約5倍もの負荷がかかるといわれています。

 足裏の機能を高めるためには、足裏にある筋肉を強化することが大切です。ウォームアップ時やエクササイズを行う前などに足指のグーパー運動をしてみましょう。しっかりと指を曲げて握りしめる「グー」の動作、指を大きく開いて指先まで伸ばしきる「パー」の動作をそれぞれ繰り返して10回程度行います。足指を使い足裏を刺激すると、エクササイズの前後では地面に接地する感覚に変化が見られることもあります。手軽にできるエクササイズですが繰り返し行うことによって、足裏のアーチ機能が低下した偏平足の予防や改善などにもつながります。小さな足裏が体を支える基盤になっていることを理解し、その機能を高めてパフォーマンスアップに結びつけましょう。

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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