東日本大震災を経験した中日・岡野祐一郎(聖光学院出身)。即戦力右腕として活躍を見せる
東芝時代の岡野祐一郎
3月11日。東日本大震災が起きてから9年になる。震災を経験してプロ野球選手となった選手が多くいるが、その中で、ルーキーから即戦力として活躍が期待されるのは中日・岡野祐一郎(聖光学院出身)だ。石巻市出身で、中学時代は控え投手だった。また、聖光学院に進んでも、すぐに台頭しなかった。だが、2年生の時、実家が被災。その後、2年秋からエースとなり、3年春に選抜に出場し、敗れたものの、チームメイトとなった柳裕也(横浜出身)と投げ合った。
プロ入りした岡野は高校時代と比べても大きくタイプが変わった選手だといっていいだろう。高校時代は常時130キロ中盤程度だったが、ウエイトトレーニングなどを重ねながら、最速147キロまでレベルアップ。東芝入りし、コンスタントに140キロ中盤。変化球も130キロを超える高速変化球を身につけ、都市対抗や社会人日本代表でも活躍した。
岡野の魅力といえば、再現性の高いピッチング。制球力も高く、いつでもローリスクの投球ができる。
10日のオリックスとのオープン戦でも4回2失点の力投。ここまで6イニングを投げて自責点0と防御率0.00の活躍。震災を乗り越えた即戦力右腕はプロ1年目から大車輪の活躍を見せる。
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