News

ロッテ・佐々木朗希(大船渡出身)は唐川侑己(成田出身)以来12年ぶりの高卒ドラ1投手として活躍なるか

2020.03.24

ロッテ・佐々木朗希(大船渡出身)は唐川侑己(成田出身)以来12年ぶりの高卒ドラ1投手として活躍なるか | 高校野球ドットコム
佐々木朗希

 3月24日、ロッテのドラフト1位である佐々木朗希大船渡高)がプロ入り後初めて打撃投手を務めた。球団公式Twitterでは、ダイナミックに足を上げるフォームから150キロの球を投げ込んでいる様子が動画で投稿されている。公開から1時間ほどで再生数は1.4万回を記録しており、その注目の高さをあらためて感じさせてくれる。

 近年のロッテを見ると、二木康太鹿児島情報高/2013年6位)、岩下大輝星稜高/2014年3位)、種市篤暉八戸工大一高/2016年6位)ら高卒出身の投手たちの躍進が目立っている。佐々木にも同様の期待がかかるのは当然だろう。

 しかし、意外にもロッテがドラフト1位で高卒投手を獲得したのは、2007年高校生ドラフト1巡目の唐川侑己成田高)以来12年ぶりのことだった。それ以降は大学生や社会人の選手を中心に指名。

 近年は平沢大河仙台育英高/2015年1位)、安田尚憲履正社高/2017年1位)、藤原恭大大阪桐蔭高/2018年1位)と甲子園のスターを次々に獲得してきたが、高卒の投手は1位でひとりも獲得していなかった。

 さらに調べてみると唐川以降は2位での指名もない。岩下や成田翔秋田商/2015年3位)、すでに現役を引退した島孝明東海大市原望洋高/2016年3位)の3位が高卒投手の最高順位となっている。佐々木はまさに久々の上位指名の高卒投手となったのである。

 現在、主力になりつつある二木、岩下、種市は佐々木と比べると期待値は高くなく、プレッシャーも緩かったはずだ。また育成方針も異なったはず。しかし、今回の佐々木はロッテファンだけでなく、プロ野球ファン全員が注目していると言っても過言ではない金の卵。

 そのなかでどのような育成を行い、一軍デビューの道筋をつけていくのかはだれもが気になるところだ。このような存在は、近年でみると「二刀流」に挑戦した当時日本ハムに所属していた大谷翔平(現エンゼルス)以来ではないだろうか。

 そんな大谷の一軍初登板は5月23日と開幕から約2ヶ月後のことだった。そこから13試合に登板し1年目は3勝0敗、防御率4.23という成績を残している。「160キロ右腕」、「二刀流」と大きく騒がれたなかで申し分ない数字と言っていい。その後の飛躍は周知のとおりだ。

 はたして佐々木は、大谷のように1年目から大器の片鱗を見せるのだろうか。それとも、じっくりと二軍で育てながら、何年後かに満を持して一軍デビューを果たすのだろうか。

 井口資仁監督、吉井理人投手コーチというMLB経験者2人の育成プランに注目したい。

(記事=勝田 聡

関連記事
佐々木朗希はプロでどこまで通用するのか、大谷と徹底比較!
成績も、球速も圧巻な佐々木朗希!ドットコムスピードガンの最速と平均球速は?

水上桂、藤田健斗、及川恵介…。佐々木朗希から影響を付けた名捕手たち

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.14

【春季東京都大会総括】日大三、二松学舎大附など強豪校がノーシードの波乱! 新基準バットでも9本塁打の帝京が驚異の打力で王者に

2024.05.14

【2024夏全国ノーシード校一覧】二松学舎大附、履正社、智辯学園、沖縄尚学などビッグネームがノーシードで夏に挑む

2024.05.14

広島「今季新戦力の現状通信簿」、新外国人の復活はなるか!?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.05.09

プロスカウトは190センチ超の大型投手、遊撃手、150キロ超右腕に熱視線!この春、浮上した逸材は?【ドラフト候補リスト・春季大会最新版】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?