Column

西野田工科(大阪)オール1年生チームで積んできた経験を生かして大阪府大会ベスト8へ!

2020.03.04

1年生のみで始動した西野田工科野球部


オフシーズンのトレーニング中の様子

■創立112周年を迎えた西野田工科高校

 大阪府大阪市にある大阪府立西野田工科高校は、昨年に創立112周年を迎えた伝統校である。現在では機械系、電気系、建築都市工学系、工業デザイン系の4つが設置されており、専門的な授業が展開されている。また部活動もさかんに行われている。

■厳しい環境でも工夫を凝らし練習に励む

 平日は100m×40mのグラウンドをサッカー部と共用しており、グラウンド全面を利用できるのは土日の休日のみと限られている。シートノックもレフトなしで行っており、シートバッティング等の実戦形式の練習は出来ないが、ゲージを利用して打撃練習をするなど工夫をしながら練習している。

 現在は1年生のみ23名(うちマネージャー2名)で活動している。選手21名は30年以上も指導経験もあり、中学野球の教員からも信頼が厚い山本聡士監督の地道なリクルートによって入学した選手たちである。

 このオフシーズンは「筋力アップ・体重増加」を目標に、体幹トレーニング、バトルロープ、スライドボード、メディスンボール(腹筋)、綱登り、フィットネスローラー、ウェイトジャンプロープ等のトレーニングで追い込んだ。

 現チームの主将は投手兼遊撃手の温川 大駆
「昨年4月からオール1年生のチームです。経験を積みながら、この秋が勝負と考えています」と語った。

■チーム始動から印象に残っている試合

 オール1年生のチームが始動し、「3年夏には人間的成長が出来ているように」と全員で誓ったという西野田工科野球部。

 そんなオール1年生チームの主将・温川選手が印象に残っていると答えてくれた試合が、近大附との昨年の秋季大会1回戦である。近大附といえば、2018年夏の甲子園第100回記念大会に出場した記憶が新しい。甲子園に何度も出場している大阪の強豪校である。

 この近大附戦、試合が終わってみれば0対7、8回コールド負けだった。だが、「5回まで0対0。中盤を折り返す試合が出来ました」と振り返る。1年生のみで挑んだ秋大、近大附との接戦は大きな1歩となったに違いない。

■この冬の意気込み!

 「4月から先輩になる心構えと2年生としての成長を目指したいです!」(温川キャプテン)

 チームの目標は「大阪府大会ベスト8」だという西野田工科高校野球部。この1年間で積んだ経験を遺憾なく発揮し、春夏に2年生の先輩として新1年生と共に戦う姿が楽しみである。

 西野田工科高校の皆さん、ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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