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日頃の意識で変わる!野球選手とスマホの関係性

2020.02.04

日頃の意識で変わる!野球選手とスマホの関係性 | 高校野球ドットコム
スマホを眺める姿勢でも首の前側にある斜角筋が緊張しやすい

 野球選手はボールを使って投球動作を繰り返すため、どうしても肩や肘に負担がかかってしまいます。その負担を軽減させるために、下肢や体幹の筋力を強化したり、しなやかな動きができるようにストレッチを行ったりして、肩関節や肘関節のみに大きな負担がかからないようにすることが大切になってきます。肩や肘を痛めてしまい、しばらくノースローにすると患部は改善するのに何となく肩の調子が良くならない、違和感は続く…といったことはないでしょうか。運動や仕事などで腕を上げる動作を繰り返す人は、鎖骨と肋骨のすき間にある胸郭出口と呼ばれる部分を通過する血管や神経が圧迫され、痛みやしびれなどを伴うリスクが高くなると言われています。

 最近では野球肩や野球肘との関連も指摘されている胸郭出口(きょうかくでぐち)症候群は、繰り返す腕の挙上動作だけではなく、日常での姿勢が崩れることによっても起こると考えられています。特に現在はスマートフォン(スマホ)全盛時代。選手の皆さんもスマホを持っていることが多いと思います。スマホを眺める時間が長くなればなるほど、首が前方へとシフトし、背中や首の筋肉が緊張して胸郭出口のすき間部分が狭くなってしまうことが考えられます。

 その状態で毎回投球動作を繰り返していると、その中を通る血管や神経などが圧迫されやすくなり、痛みや違和感などを引き起こすことがあります。また首を前にもたげる姿勢だけではなく画面を眺めるときに首の筋肉(斜角筋など)が緊張した状態になっていると、筋肉が神経や血管を圧迫してしまうのではないかと言われています。

 スマホを使用するときはときどき休憩をとり、首のストレッチを行うようにしましょう。あごを挙げた姿勢を保って首の前側にある筋肉を伸ばすようにします。このときに両手を頭の上に置いて胸を反らせるようにしながら、あごを挙げると首と同時に胸のストレッチを行うことができます。また首を左右に傾けたり、ゆっくりと首を回すことでも首や肩周りの筋肉がほぐれてきます。少しの心がけで胸郭出口への負担を軽減することにもつながりますので、日頃から意識してみてくださいね。

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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