2019年のドラフトの目玉はスローペース?森下暢仁(広島)も17日で初のシート打撃登板!
森下暢仁(広島)
17日、広島東洋ドラフト1位の森下暢仁(大分商-明治大)が打者14人に対し、被安打1本に抑える好投を見せたのだ。今回紹介したいのは森下が好投したことではなく、シート打撃登板が17日とゆっくりな点である。
佐々木朗希(大船渡-千葉ロッテ)が13日にブルペン入りして話題となったが、実戦登板はまだない。佐々木に関しては吉井コーチの豊富な経験や知識を兼ね備えた卓抜としたコーチングにより、一歩ずつ仕上げている。
また奥川恭伸(星稜-東京ヤクルト)に関しても、1月に軽い肘の炎症があった関係でノースロー調整が続き、キャンプになってから軽いキャッチボールから少しずつ強度を上げている。
例年のドラフト1位ルーキーの投手は、早くからブルペンに入って賑わせることが定例だった。ただ、オーバーペースゆえの故障は一番避けなければならないと自覚しているのだろう。
もちろん紅白戦で最速149キロの速球を投げて首脳陣を驚かせる北海道日本ハム1位の河野竜生(JFE西日本)のように、しっかりと仕上げてくるパターンもあるが、やはり1年間通して公式戦を行っている社会人野球は大学生・高校生と違って体力的な土台が違うため、任せられる安心感があるのだろう。
今回のドラフトの目玉3人は、キャンプ序盤から是が非でもアピールする立場ではなく、好調時の投球はプロの舞台でも十分に通用するほどのポテンシャルと技術を持った投手と評価して、逆算して調整をさせているかもしれない。
果たしてこの3人にはどんな状況下になっても焦られずに投手運用ができるか。しっかりと3球団の動向を注視をしていきたい。
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