高校時代は青森でしのぎを削った木浪聖也と北條史也 虎の正遊撃手を掴むのは?
青森山田時代の木浪聖也(阪神タイガース)
16日、[stadium]かりゆしホテルズボールパーク宜野座[/stadium]で行われた春季キャンプ練習試合で、阪神タイガースが東北楽天ゴールデンイーグルスに7対6で勝利した。
この日、存在感を見せたのは「1番・遊撃」で先発出場した阪神の木浪聖也だった。4点を先制された直後の3回裏、無死一、二塁から2点タイムリー三塁打を放って反撃の狼煙を上げると、5回にもセンター前ヒットを放ってこの日は2安打。1番打者としてだけでなく、正遊撃手争いにも一歩リードした形となった。
ルーキーイヤーの昨年は、アマチュア時代から定評のあった守備力を武器に113試合に出場して、打率も.262を記録。鳥谷敬に衰えが見えていた状況の中で、しっかりと頭角を現した。
正遊撃手の座を狙う上で、当面のライバルとなるのはプロ8年目のシーズンを迎える北條史也だろう。
実は木浪と北條は、高校時代は同じ青森県でしのぎを削り合った仲で、青森山田出身の木浪は、北條、田村龍弘(千葉ロッテ)が所属する光星学院(現:八戸学院光星)の前に甲子園出場を阻まれた経験がある。
当時は、名実ともに北條には及ばなかったが、亜細亜大、Hondaと徐々に実力をつけていき、今では高校時代の宿敵を押しのけるかというところまできた。
新進気鋭の名手・木浪か、それともプロで地道に実力を積み上げた北條か。青森の名門出身の二人の正遊撃手争いにこれからも目が離せない。
(記事=栗崎 祐太朗)
関連記事
◆井上、遠藤など昨年の阪神ドラフト指名の高校生5人がはつらつとした活躍!
◆濱地真澄(阪神)が好投!活躍し続ける九州四天王とともに2020年は飛躍のシーズンに!
◆大学時代から変わらない高山俊(阪神)のバットのこだわり。そして日大三時代の思い出を語る