センバツ出場を決めた花咲徳栄は5年連続NPBプレーヤー輩出中 プロでのこれからの活躍にも注目!
左から若月健矢(オリックス)、清水達也(中日)、韮澤雄也(広島4位)
1月24日、今春のセンバツに出場する32校が発表された。秋季大会で好成績を収めた学校が順当に選出されており、大きな波乱や予想を覆すような意外な選出はなかった。その中で関東・東京の最後の1枠に滑り込んだのが花咲徳栄高校(埼玉)である。
同校は2017年夏の甲子園を制覇したことで知名度が大きく上がり、全国でも屈指の存在となった。また近年はNPBのドラフト会議において、多くの選手が指名されていることでも知られている。
同じ埼玉県内の高校では浦和学院高校OBが最も多くドラフト指名されているが、2010年以降は形成が逆転した。浦和学院の6人に対し花咲徳栄はそれを4人も上回る10人が指名を受けているのである。
また、大瀧愛斗(2015年西武4位)、高橋昂也(2016年広島2位)、岡崎大輔(2016年オリックス3位)、西川愛也(2017年西武2位)、清水達也(2017年中日4位)、野村佑希(2018年日本ハム2位)、韮沢雄也(2019年広島4位)と5年連続で高卒指名を受けている。
その間には東北福祉大へ進学した楠本泰史(東北福祉大→2017年DeNA8位)も指名を受けており、埼玉県内で屈指のNPBプレーヤー輩出校となった、といっても過言ではない。今年もスラッガー・井上朋也が在籍しており、プロからの注目は依然として高い。
しかし、NPBに入ってから実績を残した選手はあまり多くない。2010年以降では若月健矢(2013年オリックス3位)が正捕手候補として奮闘しているのが目立つ程度。その他の選手はまだ入団してから日が浅いということもあるが一軍での実績はない。
2010年以前に入団した選手まで広げてみても、根元俊一(東北福祉大→2005年大・社ロッテ3巡)が2度の規定打席到達を果たしているくらいだ。
一方、浦和学院の歴代OBを見ると鈴木健(1987年西武1位)、清水隆行(東洋大→1995年巨人3位)に木塚敦志(明治大→1990年横浜2位)がおり、現役選手では巨人で活躍する大竹寛(2001年広島1巡)が昨年通算100勝をマークした。
2010年以降に入団した選手では、榊原翼(2016年オリックス育成2位)も育成契約から這い上がり、結果を残している。小島和哉(早稲田大→2018年ロッテ3位)も昨シーズン新人ながら3勝を挙げた。このように現時点におけるNPBでの実績は、浦和学院OBのほうが勝っているのである。
花咲徳栄OBたちは、後輩たちの甲子園出場に発奮しNPBの世界で結果を残すことができるだろうか。
【花咲徳栄高校OB】
※2020年NPB所属
若月健矢(オリックス)
大瀧愛斗(西武)※登録名・愛斗
高橋昂也(広島)
岡崎大輔(オリックス)※育成契約
西川愛也(西武)
清水達也(中日)
楠本泰史(DeNA)
野村佑希(日本ハム)
韮沢雄也(広島)
(記事=勝田聡)
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