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2016年春の甲子園、藤嶋健人が投打で活躍、山﨑颯一郎と堀岡隼人は投手戦を演じる

2020.01.03

 高校球児たちは冬を超えて逞しくなる。その成果を見せる最初の大舞台が春の甲子園である。毎年、3月下旬から熱戦が繰り広げられ、ここからスター選手が誕生することも珍しくない。もちろん多くのNPBプレーヤーも誕生している。

 今回は2016年春の甲子園を現在NPBに所属している選手を中心に振り返ってみたい。

投打で暴れた藤嶋健人らNPB組に、選抜優勝投手・村上頌樹ら大学組が出場

2016年春の甲子園、藤嶋健人が投打で活躍、山﨑颯一郎と堀岡隼人は投手戦を演じる | 高校野球ドットコム
中日でブレーク間近の藤嶋健人

 この大会を制したのは智辯学園高校(奈良)だった。エースの村上頌樹納大地(ともに現・東洋大)を中心に決勝戦では高松商業高校(香川)を延長戦で破り悲願の初優勝を遂げている。2019年ドラフト会議終了時点で決勝を戦った両校からドラフト指名された選手はいない。

 ベスト4に残った秀岳館高校(熊本)には九鬼隆平(ソフトバンク)と松尾大河(元・DeNA)のふたりが在籍。この大会から4季連続で甲子園出場を果たしている。秀岳館高校の初戦は花咲徳栄高校(埼玉)だった。松尾、九鬼を中心に高橋昂也(広島)を攻略している。

 この試合で花咲徳栄高校の3番は岡崎大輔(オリックス育成)、4番は西川愛也(西武)だった。岡崎は2打数無安打だったが、西川4打数2安打2打点で気を吐いた。

 その他では東邦高校(愛知)の藤嶋健人(現・中日)が、投げては2試合で16.2回を投げ3失点(自責2)、打っては打率.375(8打数3安打)と投打に活躍した。2年連続での出場となった大阪桐蔭高校(大阪)の高山優希(現・日本ハム育成)も、2試合で15回を投げ4失点とまずまずの成績を残している。

2016年春の甲子園、藤嶋健人が投打で活躍、山﨑颯一郎と堀岡隼人は投手戦を演じる | 高校野球ドットコム
明徳義塾時代の西浦颯大

 春2連覇を狙った敦賀気比高校(福井)のエース山﨑颯一郎(オリックス育成)は初戦で、青森山田高校(青森)の堀岡隼人(巨人)と息の詰まるような投手戦。その試合は1対0で勝利し投げ勝ったものの、2回戦で敗退した。その試合で青森山田高校を務めた4番・三森大貴(ソフトバンク)は4打数1安打。

 野手では、明徳義塾高校(高知)の西浦颯大(オリックス)、古賀優大(ヤクルト)がクリーンアップとして出場しともに1安打。八戸学院光星高校(青森)の田城飛翔(ソフトバンク育成)は2試合で打率.333と結果を残した。

 この大会に出場し、NPB入りを果たしている選手たちは2016年、もしくは2017年のドラフトで指名されている。そのため早くても3年目を終えたばかり。NPBで実績を残している選手は、藤嶋と西浦のふたりくらいかもしれない。

 しかし、今後は進学や就職を選択した選手たちもNPBにやってくる。この先、頭角を現してくる選手もまだまだ出てくるだろう。そんなかれらの飛躍を楽しみに待ちたい。

(記事=勝田 聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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