News

WBSCランキング1位の日本!しかしU18大会のポイントを上位4か国と比較してみると…

2020.01.19

WBSCランキング1位の日本!しかしU18大会のポイントを上位4か国と比較してみると... | 高校野球ドットコム
昨年のU-18日本代表の面々

 日本はWBSC世界ランキングで1位を獲得した。このランキングは国際大会の成績からポイントが算出され、過去4年間のポイント数で争われる。

 日本はなぜ1位なのかというと、各大会で上位に名を連ねているというのが大きい。特にトップチームなど世代が上がる大会で結果を残すほどポイントが高くなっており、3位に入った2017年のWBCでは880ポイント、見事に優勝を果たしたプレミア12では1380を獲得した。また、WBSC主催の大会ではないとポイントを稼げないものとなっている。

 今年は東京五輪が開催されるだけに、さらにポイントを稼ぐチャンスでもある。

 今回、注目したいのは高校野球に直結するU18大会のポイントである。ただポイントを出すだけではなく、ライバル国のポイントも比較してみたい。日本と比較するのは、2位・アメリカ、3位・韓国、4位・台湾の3か国だ。

【日本】
2016年 第11回BFA U18アジア選手権 1位 50ポイント
2017年 第28回 WBSC U-18ワールドカップ 3位 418ポイント
2018年 第12回BFA U18アジア選手権 3位  35ポイント
2019年 第29回 WBSC U-18ワールドカップ 5位 336ポイント
合計 839ポイント

【アメリカ】
2016年 パンアメリカン選手権 優勝 50ポイント
2017年 第28回 WBSC U-18ワールドカップ 優勝 575ポイント
2018年 パンアメリカン選手権 優勝 50ポイント
2019年 第29回 WBSC U-18ワールドカップ 2位 459ポイント
合計1138ポイント
【韓国】
2016年 第11回BFA U18アジア選手権  3位 37ポイント
2017年 第28回 WBSC U-18ワールドカップ 2位 459ポイント
2018年 第12回BFA U18アジア選手権 優勝 50ポイント
2019年 第29回 WBSC U-18ワールドカップ 418ポイント
合計964ポイント
【台湾】
2016年 第11回BFA U18アジア選手権 準優勝 2位 44ポイント
2017年 第28回 WBSC U-18ワールドカップ 7位 255ポイント
2018年 第12回BFA U18アジア選手権 2位 43ポイント
2019年 第29回 WBSC U-18ワールドカップ 575ポイント
合計917ポイント

 なんとU18では、上位4か国では日本が最下位だった。まず1位のアメリカは2012年~2017年まで4大大会世界大会で優勝しているだけあって、数字面で圧倒。アメリカ代表を見ればいつも思うのは圧倒的なポテンシャル。投げれば、150キロの直球と高速変化球のセットは当たり前。打者は5ツールプレイヤーがいたりとまさに隙がない。昨年は超一級品の投手が大会直前で故障してしまいロースターから漏れる事態があったが、それでも2位に入ったアメリカの18歳世代の実力は飛び抜けている。

 4位になった日本は決して個々の能力で劣るわけではない。野球の質も優れている。

 世界大会を見てつくづく感じるのは、優勝を狙うためには、代表チームの実力だけではなく、連盟の組織力が問われるということ。大会に向けての準備、選手運用、選考など。あらゆる面での対応力が求められるようになっている時代なのだ。

 日本はトップチームで成果を残していて、昨年のドラフトを見ればわかるように、明らかに選手のレベルは上がっているのだ。つまり逆転はいくらでも可能だ。

 U18世代でも圧倒するためには、何ができるのか。2021年の世界大会へ向けて、この2020年は重要な1年となる。

関連記事
高速化する箱根駅伝から学べるもの。誰にも追いつけない成長をした者が頂点に立つ
遊撃手多数選出。その選考は世界を意識したものだったか?野手編成から見えた見通しの甘さ
史上最強投手陣の運用ができなかった日本代表。他国と比べれば一目瞭然

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

【秋田】秋田修英と秋田工が8強入り、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?