News

巨大戦力・ジャイアンツに欠かせない叩き上げの男・増田大輝がブレイクの1年を振り返る「一軍の大歓声の中で、野球ができるのは素晴らしいこと」

2019.12.16

 2014年以来、セ・リーグ優勝を勝ち取った読売ジャイアンツ。セ・リーグMVPの坂本勇人光星学院出身)、岡本和真智辯学園出身)、菅野智之東海大相模出身)を中心としたドラフト1位組、丸佳浩千葉経大附)をはじめとしたFA組が融合した巨大戦力は12球団でも福岡ソフトバンクに並ぶ球団である。そんな中、育成から這い上がり、守備固め、代走として存在感を示したのが増田大輝小松島出身 徳島インディゴソックス)だ。

 2015年育成ドラフト1位で巨人に入団し、2年目に支配下選手登録。2018年まで一軍出場はなかったが、テレビ番組で、妻子を徳島に残し、寮住まいをしながら、一軍を目指す姿がファンの共感を呼び、ひそかに人気が高まっていた。

 そして今年、一軍に昇格すると、シーズン前に目標を掲げていた30試合出場を大きく上回る75試合に出場、10安打に終わったが6打点、15盗塁をマークし、重要な場面での盗塁、好守備が光り、首脳陣の評価は日に日に上がっていた。そして年俸も1000万増の1500万円でサインし、プロ野球選手としてのステータスを高めていった。そんな増田は12月7日に行われたベースボールクリスマスに参加し、イベント後の取材で、今シーズンについてこう振り返った。

「一軍の大歓声の中で、野球ができるのは素晴らしいことですし、野球を続けてよかったと思います」
と感慨深げに振り返った。

 シーズン前は一軍30試合出場を目標を大きく上回る75試合出場をできたことについて増田はこう語る。

「一軍に読んでもらって結果を出せて少しでも、チームに貢献出来たのはすごく財産になりました」

 また来季から背番号「0」に変わる。巨人の背番号「0」といえば、バントの神様・川相 昌弘岡山南出身)、盗塁王の経験を持つ藤村大介熊本工出身)、今季まで背番号「0」を背負っていた吉川尚輝(中京出身)と堅守型のタイプ、俊足選手が背負ってきた番号だけに球団の期待の大きさが伺える。

「数々のスター選手がつけている番号なので、この番号を汚さないように頑張っていきたいと思います」

 そのために来季へ向けての課題は打撃を主にした全体的なレベルアップ。

「全体的なレベルアップもそうですが、バッティングも3割近く打って、打撃でチームに貢献できるようにして、今年以上に盗塁も成功できるように、レベルアップしてきたいと思います」

 また増田は数少ない独立リーグ出身で一軍で実績を残し始めている選手である。独立リーガーの代表として成績を残さなければならない思いは常に持っている。

「しっかりと後輩たちが目指したいと思えるように、モチベーションを上げられるように、独立リーガーの代表として頑張っていきたいと思います」

 そして来季は連覇を目指すジャイアンツにとって欠かせないピースになるべく、さらなるパワーアップを誓う。

(撮影=寺下 友徳
(記事=河嶋 宗一

関連記事
プロ25選手が参加!愛・野球博presents 「ベースボールクリスマス2019in愛媛」四国で初開催!
巨人の救世主・増田 大輝(徳島インディゴソックス出身)に思う
NPBへの輩出偏差値からわかる!NPB入団へ最も近道となるチームは徳島インディゴソックスだった!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.20

【秋田】横手清陵と本荘が8強入り、夏のシード獲得<春季大会>

2024.05.20

【岩手】花巻東、水沢商、盛岡誠桜、高田が8強入りして夏シードを獲得<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?