News

尽誠学園・センバツを前に偉大なOBから 「ヒロヤスメソッド」を伝授される!

2019.12.14

尽誠学園・センバツを前に偉大なOBから 「ヒロヤスメソッド」を伝授される! | 高校野球ドットコム
尽誠学園の選手たちに基本の大切さを説く2020年横浜DeNAベイスターズ二軍内野守備走塁コーチ・田中浩康氏(尽誠学園OB)

【研修会の模様をギャラリーでチェック!】

尽誠学園・センバツを前に偉大なOBから「ヒロヤスメソッド」を伝授される!

 今秋の四国大会で準優勝。18年ぶり7回目となる2020年のセンバツ出場をほぼ手中に収めている尽誠学園(香川)が12月14日(土)、香川県善通寺市の自校グラウンドで偉大なOBから指導を受けた。

 この日、12月6日(金)・7日(土)に日大三(西東京)・小倉 全由監督を招いた「香川県高等学校野球連盟監督研修会」の第二弾としてグラウンドに現れたのは田中 浩康氏。

 尽誠学園では1年夏(1998年)・2年夏(1999年)に甲子園出場、早稲田大学黄金世代の一員として2004年ドラフトの自由獲得枠でヤクルトスワローズに入団すると、同球団で12年・横浜DeNAベイスターズで2年間プレーし通算1018安打。プロでは二塁手を中心とした堅実な守備に加え、セ・リーグ最多犠打も4度マークし「ヒロヤスさん」の呼び名でファンからも広く愛された野球界の職人である。

 一昨年での現役引退後、今季は早稲田大野球部コーチを務め、2020年からは横浜DeNAベイスターズ二軍内野守備走塁コーチ就任も決まっている田中氏。講習会ではアップから選手たちの輪に入り「走攻守で大切にすること」という題材で「僕の引き出しを出す中で、コツをつかんでもらいたい」想いが伝わる指導を終始展開した。

尽誠学園・センバツを前に偉大なOBから 「ヒロヤスメソッド」を伝授される! | 高校野球ドットコム
アップでしこを踏む2020年横浜DeNAベイスターズ二軍内野守備走塁コーチ・田中浩康氏(尽誠学園OB)

 いくつか事例をあげると、午前の守備・走塁編ではともすると見落とされがちな一塁駆け抜け時におけるけがを防ぎ、かつ効率的なベースの踏み方や二遊間を中心とした「右足→左足」を大原則とするステップの踏み方のレクチャー。

 午後は「追い込まれた時の打ち方も含めて2つの考え方が必要な」ティーバッティングからの打撃理論。一死一・三塁、一・二塁から走攻守の基本について総合的なおさらいができる「ケースバッティングゲーム」など。常にモチベーションを高めるメニューを組みながら選手・大学コーチで培ったものを全て教え込んだ。

 講習会の合間には東京六大学野球リーグでは田中 浩康氏と同学年のライバルとして戦ってきた杉吉 勇輝高瀬監督(慶應義塾大卒・前:小豆島監督)、松家 卓弘高松西部長(東京学卒・元北海道日本ハムファイターズなどで投手)をはじめとする指導者たちからはもちろんのこと、「田中さんに言われた基本をを高めていきたい」と話した秋の4番・仲村 光陽(2年・遊撃手兼投手)をはじめ尽誠学園の選手たちからも活発に質問が飛ぶなど、実り多き5時間余りを過ごした香川県高校野球の担い手たち。

 「(センバツを)楽しみにしています」と最後に激励の言葉を送った田中 浩康氏からの「ヒロヤスメソッド」を手にした尽誠学園は、8強に入った前回出場以上の春の快進撃を虎視眈々と狙っていく。

(取材=寺下友徳

関連記事
日大三・小倉 全由監督 香川県高野連指導者に『心から動くチームづくり』を説く
日大三・小倉 全由監督 香川の球児と指導者に熱血指導!
東京ヤクルトスワローズ 田中 浩康選手にインタビュー!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?