隠れMVPといっていいパフォーマンスを見せたスラッガー・速水隆成(群馬ダイヤモンドペガサス)が参加選手ナンバーワンの強打を発揮!
ワールドトライアウトに参加した速水隆成(群馬ダイヤモンドペガサス)
11月30日、ワールドトライアウト本選が[stadium]明治神宮球場[/stadium]で開催された。清原和博氏の登場、元NPB選手、海外選手の出場に大盛況でイベントを終えた。
高木勇人、横山貴明、友永翔太といったNPB組が登場し、MIP賞が箭内翔太(徳島インディゴソックス 東日本国際大昌平)と話題性のある選手の活躍が目立ったが、隠れMVPのパフォーマンスを見せたのが速水隆成(群馬ダイヤモンドペガサス)だった。
昨年から本塁打量産体制に入り、BC2年間で29本塁打を放ったスラッガーは11月7日の予選会から別格のパフォーマンス。打撃練習ではさく越え連発、ホームラン競争では5本塁打。その中には[stadium]保土ヶ谷球場[/stadium]の場外へ打ち込むものもあった。
あまりのパフォーマンスのすごさに参加投手は速水の勝負を避け、打ったのは1打席のみ。本人としては消化不良だったが、ホームラン競争の打球を見れば、本選に進むのも当然だ。
そして[stadium]神宮球場[/stadium]の本選。速水は積極的な打撃スタイルで結果を残す。まず1打席目は130キロ後半の速球を投げる坂下 空(山岸ロジスターズ 浜松西出身)から左翼線を破る痛烈な二塁打。第2打席はナックル使いの佐野太河(千葉大 浜松南出身)が投じるナックルをうまく合わせて技ありの中前適時打。
第3打席は高木勇人(埼玉西武 三重海星出身)から良い当たりの右飛。これがエラーとなり、速水は二塁へ出塁。そして第4打席は横山貴明(元楽天 福島ホープス 聖光学院出身)が投じた140キロ台の速球もしっかり合わせて中前適時打。第5打席は遊ゴロ併殺に終わったが、それでも5打席中、4打席はしっかりととらえた打球で、打球速度は外国人打者とほぼ変わりないぐらい素晴らしいものがあった。
速水は「実戦から離れた割には、うまく合わせられたと思います。佐野投手のナックルにはうまく合わせられたと思うし、横山さんはシーズン中の対戦ではあまり打った記憶がないのですが、自分でもここまで打てて驚いています」と予想以上の結果に驚きを隠せなかった。
また初めての[stadium]神宮球場[/stadium]のプレー。たくさんのお客さんの前のプレーにできたことは「プレーしたのもそうですし、参加した選手と多く話すことができて、とても楽しかった」と振り返る速水。7日から本選までバイトの合間を縫って自主練習を積み、その成果を発揮できた。
将来はMLBでプレーすることを目標に置く速水。その挑戦を成功にするために、この冬もレベルアップを誓う。
(記事=河嶋 宗一)
関連記事
◆清原監督絶賛の快投を見せた高木勇人(前埼玉西武)がワールドトライアウトMVP!今後は海外でプレーすることも検討!
◆MIP賞の箭内翔太(徳島インディゴソックス)の強みは修羅場を潜り抜ける精神力!そして元NPB投手から学んだこと
◆清原和博、元NPBプレイヤー、独立リーグの実力者の競演にワールドトライアウトは大盛り上がり!