News

清原監督絶賛の快投を見せた高木勇人(前埼玉西武)がワールドトライアウトMVP!今後は海外でプレーすることも検討!

2019.11.30

清原監督絶賛の快投を見せた高木勇人(前埼玉西武)がワールドトライアウトMVP!今後は海外でプレーすることも検討! | 高校野球ドットコム
ワールドトライアウトで快投を見せた高木勇人(前埼玉西武)

 11月30日、ワールドトライアウト本選が[stadium]明治神宮球場[/stadium]で開催された。清原和博氏の登場、元NPB選手、海外選手の出場に大盛況でイベントを終えた。その中でMVPに選ばれたのが高木勇人(元埼玉西武)だった。プロ5年間で、通算16勝。今年は一軍登板2試合、防御率7.71に終わり、戦力外通告を受けた。

 まだ30歳。現役に強いこだわりを見せる高木はチャンスをかけてこのワールドトライアウトに臨んだ。試合前のブルペンから少しずつ緊張をほぐしていったが、登板前にインタビュー。

 「やったことがないような経験でしたので、不安がありました」というが、マウンドに立てばいつもの自分に戻っていた。

 「自分のようなタイプは制球が乱れてしまえば勝負にならないので、自分らしくできたかなと思いました」という言葉通り、コンパクトなテークバックから常時130キロ後半~142キロの速球、125キロ前後のスライダー、100キロ台のカーブを織り交ぜ、2回無失点。特に2回はエラーで無死二塁のピンチを招いても動じずに落ち着いたピッチングで試合を作った。

 「走者を出しましたが、この時、走者を還さないという気持ちよりも、まずはできることをしっかりやろうと考えました。その結果が抑えたと思います」

 今回のワールドトライアウトは高木より速い投手は多くいたが、それでもテンポよく、無理なくストライクを取り、ピッチングを組み立てる投球は老獪さがあり、さすが一軍で計77試合、16勝を挙げた投手だと納得させるものがあった。MVPに高木を選んだ清原和博監督からも「一番良かったので」とお墨付きをいただいた。

 今後はNPBを基本に置きながら海外でプレーすることも模索している高木。
 「野球は好きですし、もっと極めたいんです」

 投球術、メンタルも成熟した高木勇人。世界まで基準に置くのならば、まだまだ活躍の場はある。そう思わせる快投劇だった。

(記事=河嶋 宗一

関連記事
群馬のホームランアーチスト、徳島の速球派サイド・箭内などワールドトライアウトに参加する実力者たち
ワールドトライアウトでは格の違いを見せた右サイドハンド・箭内翔太(徳島インディゴソックス)!
清原和博さん 久しぶりの野球場での登場。「やはりファンの皆様の声援は力になる」

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.16

【秋田】秋田修英と秋田工が8強入り、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.13

大阪桐蔭、山梨学院、慶應義塾…強豪校・名門校の昨年度卒業生はどの進路を歩んだのか?【卒業生進路一覧】

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?