清原和博、元NPBプレイヤー、独立リーグの実力者の競演にワールドトライアウトは大盛り上がり!
東尾さんと清原和博氏
11月30日、ワールドトライアウト本選が[stadium]明治神宮球場[/stadium]で開催された。球界復帰を目指す清原和博氏がグラウンドに登場するとスタンドから大声援が送られた。この日は休日ということもあり、大勢の観客が詰めかけていた。
このトライアウトは元プロ・海外選手・一次選考を通過した選手を合わせて26名が参加した。
午前中の試合では、外国人組の選手やNPB組が活躍。友永翔太(前中日)が1安打2打点の活躍。米独立リーグで41本塁打を放ったテルビン・ナッシュや今年のプレミア12のプエルトリコ代表となったアントニー・ガルシアが痛打。またBCリーグのスラッガー・速水隆成(BC群馬)が2安打の活躍。投手では徳島インディゴソックスで中継ぎとして活躍する箭内翔太(東日本国際大昌平)が最速141キロの速球とキレのあるスライダーで2三振を奪う快投。また、189センチ98キロの大型右腕・渡辺 明貴(が常時140キロ・最速144キロの速球を披露していた。
第1試合が終わり、ホームラン競争が行われ、その後、清原氏のチームメイトでさらに監督としてチームをともにした「東尾修氏とともにトークショーと行った。清原氏は西武時代のエピソード、FA移籍への思いを語り、トークショーが終わると東尾氏はファンに向けて「NPBのユニフォームを着る姿を見たい。復帰の後押しをお願いします」と話すと、スタンドは大拍手が送られた。
高木勇人(埼玉西武)
そして2試合目は実力派の投手が揃って登板。203センチのカイル・ハルボーンが常時140キロ前半をマーク。関係者が測定していたラプソードの測定では最速145キロをマーク。今年まで埼玉西武に在籍していた高木勇人も2回無失点の好投、また、元楽天の横山貴明(現・BC福島 聖光学院出身)も右サイドから常時140キロ中盤(最速146キロ)をマーク。さらに、内田 聖人(元JX-ENEOS)も球場内では146キロ連発。ラプソードでは、最速148キロをマークし、力感たっぷりのピッチングを披露した。
また打者も速水が横山の速球を捉え、痛烈な中前適時打、岡本仁(PL学園出身)、藏端 南風(北陸出身)が三塁打を放ち、そして第1試合で2打点を挙げた友永が最終打席で2点適時打三塁打を放ち、2試合で4打点と活躍を見せた。
また、1試合目に投げた投手も登板し、全球ナックルの佐野太河(千葉大 浜松南出身)は第1試合で一人もアウトにとれず降板したが、第2試合は速水をダブルプレーに打ち取るなど、リベンジする姿が見られた。
試合は6回まで行われ、MVPとファンが選んだMIP賞が発表された。MVPは2回無安打無失点の好投を見せた高木が選ばれ、MIPは日本人からは2試合通じて好投を見せた右サイドの箭内、外国人からはパワフルな打撃を見せたテルビン・ナッシュが選出された。
清原氏は「今回、この話をいただき、とてもありがたい気持ちと感謝の思いでいっぱいでした。こうして若い選手と一緒にグラウンドに立たせてもらい、とても感慨深いものがありました」と振り返り、そしてスタンドに訪れたファンへ感謝の言葉を述べると、スタンドから大拍手と声援が起きた。
野球人生をかけたトライアウト。それでもスタジアムDJが試合中にインタビューして盛り上げたりと、選手たちから楽しむ要素が見られた。
(記事=河嶋 宗一)
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