News

神宮大会で評価急上昇の大型左腕・下慎之介(健大高崎)!防御率0.90の快投を自信に来年は5キロアップ!

2019.11.21

神宮大会で評価急上昇の大型左腕・下慎之介(健大高崎)!防御率0.90の快投を自信に来年は5キロアップ! | 高校野球ドットコム
下 慎之介(健大高崎)

 初出場で準優勝を収めた健大高崎。その原動力となったのは182センチの大型左腕エース・下慎之介(高崎ボーイズ出身)だ。決勝戦以外の3試合に登板し、20イニングを自責点3、防御率0.90と安定したピッチングを見せてくれた。

 最速141キロのストレート、キレのあるスライダー、スプリット、チェンジアップを粘り強く低めに投げ分けるピッチングは素晴らしいものがあった。そんな下の成長の起点となった試合が2つある。まずこの夏、初戦の高崎商大附に敗退。下もこの試合に登板している。
「あの試合で改めて自分の実力がないことを再確認しました。新チームになって1つずつ丁寧にこなそうと思いました。」
取り組む姿勢を見直し、一歩ずつ勝てるチーム、勝てる投手へ成長していく。そして自信を深めた試合が関東大会準々決勝の西武台戦だ。
「1回戦の常総学院戦ではコントロールが全然ダメで、早い回で降板してしまいましたが、準々決勝では最後まで粘り強く投げることができました。それがきっかけで投げることができました」
 1つの勝利が下の成長をもたらし、関東大会準決勝では東海大相模相手に2失点完投勝利。そして神宮大会の好投につなげた。決勝戦の中京大中京戦では疲労を考慮し、登板回避。ただ、下は「投げたくて試合終盤では走って準備していました」と笑いながら打ち明ける。

 明治神宮大会では中京大中京のエース・高橋宏斗が評価を高めたが、下もその1人だろう。なんといっても182センチの長身で手足の長さを生かした投球フォームから繰り出す角度ある直球と変化球の精度の高さは絶品で、何より終盤まで崩れない粘り強さを持っている。

 そんな下は来春へ向けて、「もう一度、体を鍛えなおし、球速を5キロアップできれば、また変わってくると思います」

 このサイズでストレートも常時140キロを超えてくればさらに高い評価を受ける投手であることは間違いないだろう。

 来春ではどんな進化を辿るのか、とても楽しみな左腕だ。

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.31

【鹿児島NHK選抜大会】鹿児島実がコールド勝ち!川内商工は終盤に力尽きる

2024.05.31

夏の愛知大会は6月28日から開幕!決勝戦は7月28日【愛知大会要項】

2024.05.31

【鹿児島NHK選抜大会】鹿屋農が"強気の勝負"で勝機を引き寄せ4強入り

2024.05.31

【北信越】富山県勢4校が12年ぶりの県勢V狙う、茨木擁する帝京長岡にも注目<地区大会>

2024.05.31

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在34地区が決定、佐賀では佐賀北、唐津商、有田工、龍谷がシードに

2024.05.26

【春季関東大会】白鷗大足利が初優勝!最後はタイブレークの末サヨナラ死球で幕切れ!

2024.05.26

【近畿大会注目チーム紹介】実力派監督就任で進化した奈良の名門・天理。超高校級の逸材3人を擁し、緻密な攻守で全国クラスのチームに!

2024.05.26

【近畿大会注目チーム紹介】エース頼み脱却を目指してきた京都国際。「素質はプロ入り左腕と同等」の2年生左腕の台頭と打線強化で京都の大本命に成長!

2024.05.28

交流戦開幕、初戦の注目は髙橋宏斗vs.今井達也の初対決!

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉