【プレミア12】元中日ディンゴ、アテネオリンピックで日本撃破の右腕が指導者として来日!難敵オーストラリア代表!
11月2日から開幕した「第2回 WBSCプレミア12」。WBSC世界ランキング上位12ヵ国のチームが対戦するこの大会は、東京2020オリンピックの予選も兼ねるなど、熱い真剣勝負が繰り広げられている。上位進出を目指す各国代表には、過去にNPBでプレイした経験を持つ選手も選出されている。
今回は、11日(月)に侍ジャパンと対戦するオーストラリア代表を見ていこう。
MLB通算105本塁打の名選手に、阪神でJFKの一角担った左腕輩出
世界ランキング7位、参加国中唯一となるプレミア12初参加のオーストラリア代表。近年の世界大会で結果を残し今大会出場へとこぎつけたが、過去にはアテネオリンピックで日本代表を破った実績もある。阪神でJFKの一角として活躍したジェフ・ウィリアムスなどを輩出している(JFKはジェフ、藤川球児、久保田智之からなる中継ぎ陣の愛称)。
今回の代表チームでNPB経験のある選手はいないが、デービッド・二ルソン監督、クリス・オクスプリングコーチがNPBでのプレイ経験を有している。
デービッド・二ルソンという名前にはピンと来ないかもしれないが、「ディンゴ」と言われれば思い出すファンの方もいるのではないだろうか。2000年に来日し、中日に所属した助っ人外国人である。日本での成績は振るわなかったが、1992年にメジャーデビューを果たすと、1999年にはオールスターに出場するなど、通算で打率.284、105本塁打、470打点を記録した名選手だ。
オクスプリングコーチが来日したのは2006年。その2年前の夏に行われたアテネオリンピックにオーストラリア代表として出場し、日本との対戦となった準決勝で先発。初のオールプロで臨んだ日本代表を相手に好投を見せ、上述したウィリアムスとの完封リレーを実現。銀メダル獲得に貢献した。阪神では16試合に登板、4勝にとどまったが、KBO移籍後に活躍し、第2回、第3回WBCにも出場した。
両者ともNPB在籍年数は短いが、当時ともに戦った選手たちが、今大会では指導者としてあいまみえることになるのも、感慨深いことだ。
NPBでプレイ経験のある主なオーストラリア出身選手
ミッチ・デニング(ヤクルト・2015年)
64試合 43安打 4本塁打 22打点 打率.222
クリス・オクスプリング(阪神・2006年)
16試合 4勝3敗 77.1回 51奪三振 防御率5.12
ブラッド・トーマス(日本ハム・2005~2006年)
78試合 5勝6敗 2セーブ 10ホールド 94回 94奪三振 防御率4.21
ジェフ・ウィリアムス(阪神・2003~2010年)
371試合 16勝17敗 47セーブ 141ホールド 371.2回 418奪三振 防御率2.20
デービッド・二ルソン(ディンゴ・中日・2000年)
18試合 11安打 1本塁打 8打点 打率.180
(記事=林 龍也)