2安打1打点2得点で勝利に貢献!元日本生命の名手・山本真也(PL学園)がユニフォームへの思い入れを語る!
山本真也
第16回マスターズ甲子園2019が11月9日、10日に[stadium]阪神甲子園球場[/stadium]で開催。各地で行われた予選を勝ち上がってきた16校が聖地に集結して、熱戦を繰り広げる大会。この大会に参加した、大阪府代表・PL学園。OB会長であり、背番号1を付けた桑田真澄の参加に、老若男女様々な野球ファンが甲子園に足を運んだ。
そのPL学園の1番・ショートとしてスタメン出場して、2安打を放ち1打点2得点の大活躍を見せたのが山本真也だ。
1学年上には今江年晶、1学年下に小窪哲也がいた山本は東洋大に進学後、社会人野球の日本生命へ入社。2011年の都市対抗で二塁手の優秀選手賞に選出されるなど、屈指の名手だ。
しかし2017年シーズン終了と同時に引退。1人の社会人としての生活を送っている山本。今回、高校時代にも踏み入れることが出来なかった甲子園に、17年の時を経て立つことが出来た。
山本の表情を見ていると、アップの時から笑顔が絶えない。初めての甲子園を全力で楽しんでいるように見えたが、実際に感想を聞くと、「広いなという感じです。スタンドにいるときよりも2倍ぐらい大きく感じます。けど、高校野球をやるときはもっと外野席が埋まるので、より感動するんだろうなと思いました」と語った。
また、「守っている時に球場の雰囲気を見てしまい、集中できなかった」と甲子園が持つ独特の雰囲気を目一杯味わった山本。それだからこそ、少し高校時代の話を聞くと寂しそうな表情で「高校時代に甲子園に出られなかったので、この舞台に立てたらもっと楽しかったんだろうな」と答えた。
しかし観客からの声援を聞いて「しびれました」と、終始球場のスケールに感動をしていた。そんな山本は利根商との試合は、2安打1打点2得点と勝利に貢献。大活躍で初めての甲子園を終えたが、最後にPL学園のユニフォームを着て戦ったことへの心境を聞いてみた。
「これを着ると背筋が伸びます。今は休部していますが、PL学園は負けてはならないという先輩方から継いできた伝統がユニフォームから出てきます。だから今日の試合も勝って終われて良かったですし、ファンにも喜んでもらえて良かったです」
歴代の先輩方が築き上げた、常勝軍団のプライド。その伝統を今は試合で証明することはできないが、ユニフォームの今もなお残されているのだろう。
(取材=田中 裕毅)