試合レポート

大阪桐蔭vs明石商

2019.10.27

大阪桐蔭が逆転で明石商を下す

大阪桐蔭vs明石商 | 高校野球ドットコム
完投勝利を飾ったエース・藤江星河(大阪桐蔭)

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 大阪桐蔭明石商を下して、3季ぶりの[stadium]甲子園[/stadium]をほぼ確実にした。

 序盤は明石商ペースで試合が進んだ。1回表に1番の来田涼斗(2年)が四球で出塁すると、犠打で二塁に進む。二死となってから4番・福本綺羅(1年)が右中間を破る適時三塁打を放ち、1点を先制した。

 さらに2回表には2つの四球で二死一、二塁のチャンスを作る。ここで来田の放った打球はレフトの前へ。大阪桐蔭レフトの船曳烈士(2年)が飛び込むも、追いつけず、その間に二者が生還。頼れる主将の2点適時二塁打でリードを3点に広げた。

 リードをもらった明石商先発の中森俊介(2年)は順調な立ち上がりを見せたが、3回裏に二死から1番・池田陵真(1年)に死球を与えてしまう。試合後に狹間善徳監督は「あのデッドボールが痛かった」と話すように後にこれが試合を左右する1球となる。続く2番・伊東光亮(2年)が安打で繋ぐと、3番・西野力矢(2年)が外のボールを上手く引き付けて、捉えた打球はライトスタンドに飛び込む本塁打となり、中軸の一振りで同点に追いついた。

 これで試合の流れは大阪桐蔭ペースとなった。序盤に3失点を喫した大阪桐蔭先発の藤江星河(2年)だが、ノビのあるストレートが決まりだし、明石商に追加点を与えない。

 一発を浴びた後も中森は落ち着いた投球を見せていたが、6回裏に二死二、三塁のピンチを招く。この場面で1ボール1ストライクから投じた3球目が暴投となり、三塁走者が生還。中森にとっては痛恨の1球で勝ち越しを許した。

 後半に入ってからなかなかチャンスを作れなかった明石商は9回表、先頭の6番・福井雄太(2年)が左前安打で出塁。続く7番・名村康太郎(2年)が犠打で送って、一死二塁と一打同点のチャンスを作る。しかし、代打・嶋谷蒼(2年)、9番・中森が連続三振に倒れて、試合終了。大阪桐蔭が接戦を制して、4強入りを果たした。

 これで大阪桐蔭は2年ぶりのセンバツ出場がほぼ当確。昨年は準々決勝で敗れて落選した苦い経験を持つだけに、この勝利の価値は大きい。今年は春、夏ともに[stadium]甲子園[/stadium]を逃し、この代は「勝ちに飢えているチーム」と西谷浩一監督は話す。

 [stadium]甲子園[/stadium]行きを確実にしても選手たちに浮かれた様子は一切見られない。近畿大会優勝、そして神宮大会優勝に向けてまだまだギアを上げていきそうだ。

 敗れた明石商も試合内容と実績を考えればセンバツに選ばれる可能性は高いだろう。選出されれば、中森と来田は4季連続で[stadium]甲子園[/stadium]の土を踏むことになる。来年も2人の大暴れに期待したい。

記事=馬場 遼
img008〜松倉 雄太

令和元年度 秋季近畿地区高等学校野球大会
トーナメント表10月26日更新

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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