News

「最も力を発揮しやすい姿勢」パワーポジションを意識する

2019.09.25

「最も力を発揮しやすい姿勢」パワーポジションを意識する | 高校野球ドットコム
ランナーの構えもすぐに動き出せるパワーポジションを意識しよう

 パワーポジションという言葉を聞いたことはありますか? 一般的には「最も力を発揮しやすい姿勢」のことを指し、止まった状態からすぐに前後・左右への素早い動きを可能にするための構えのことをいいます。パワーポジションの姿勢で準備すると、瞬時に動き出すことができるため、野球に限らずさまざまなスポーツの基本姿勢として知られています。

 《一般的なパワーポジション》
・肩幅よりもやや広めの立ち位置をとり、つま先は中間位(ニュートラル)もしくはやや外向き
・軽く膝を曲げ、重心の位置を下げる
・つま先よりも膝が前に出ないようにする(足の中心部もしくはやや前方に重心がくるように)
・背中を丸めずまっすぐに保ち、顔は正面、視線は前方へ

 この姿勢はスクワット動作と同じものです。スクワットではただ単に膝を曲げるだけではなく、股関節を曲げて骨盤が中間位(ニュートラル)になるような姿勢を保って重心位置を下げるようにしゃがみますが、パワーポジションはスクワット動作によって習得することができます。しゃがんで重心位置が下がった状態は姿勢の安定につながりますし、素早い動きを生み出すためには重心が「かかと寄り」ではなく「中心、もしくはやや前方」にあることが大切です。足幅は広げた方がより安定しますが、動きやすさを考慮すると、その場で自然にジャンプできる程度の足幅くらいが目安といえるでしょう。

 また体幹の強さもパワーポジションには必要です。その場ジャンプを繰り返して背中が丸まってしまわないか、左右に体幹がぶれたりしないかを確認してみましょう。体幹が弱いと地面から受けた力を上手く伝達することができず、「力のロス」を生みだしてしまうからです。スクワットが「エクササイズの王様」と呼ばれるのは、スポーツの基本姿勢であるパワーポジションにつながることとも関係しているのかもしれませんね。

文:西村 典子
球児必見の「セルフコンディショニングのススメ」も好評連載中!

「最も力を発揮しやすい姿勢」パワーポジションを意識する | 高校野球ドットコム~関連記事はこちらから~
受動握力と指の力を鍛える
投手必見!練習や試合後に意識したいクールダウン
野球のプレーに欠かせない回旋動作を担う胸郭の働き
トレーニングで技術力を上げるためには

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.16

涙の甲子園デビューから大きくレベルアップ!前橋商の192センチの剛腕・清水大暉は、高速スプリットで群馬県大会19回1失点、22奪三振の快投!<高校野球ドットコム注目選手ファイル・ コム注>

2024.05.16

【2024年春季地区大会最新状況】全道大会は出場校決定、関東と東海は18日に開幕

2024.05.16

U-18代表候補・西尾海純(長崎日大)、甲子園で活躍する幼馴染にむき出しのライバル心「髙尾響には負けたくない」

2024.05.16

【秋田】夏のシードをかけた3回戦がスタート、16日は大館鳳鳴などが挑む<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.12

学法石川の好捕手・大栄利哉が交流戦で復帰! 実力は攻守ともに世代トップクラス!身長200センチ右腕を攻略し、完封勝利!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?