中央学院vs西武台千葉
昨秋優勝の中央学院、圧巻の攻撃で8回コールド勝ち
加藤公翔(中央学院)
昨秋優勝の中央学院は西武台千葉と対戦。いきなり強豪との対戦になったが、13対4の8回コールド勝ちで好発進となった。
鮮やかな速攻撃だった。二死一塁から4番山本健太(2年)の適時二塁打で1点を先制すると、5番・飯山志夢(2年)が高めのボールを振りぬいてライトスタンドへ飛び込む2ラン。飯山は日ハム2軍内野守備コーチ・飯山裕志氏の息子。父は抜群の守備力の高さを誇る内野手として活躍したが、息子も父譲りの野球センスの高さを秘めた巧打の外野手。無駄のないスイング軌道から振りぬく打球は鋭く、身体能力も高く、今後の成長が楽しみだ。
その後も追加点を入れ、3回表には3番加藤 公翔がライトへ三塁打を放つ活躍。この試合は計3打点の活躍を見せた。
昨年から高いバットコントロールを発揮していた加藤は甘い球を逃さない鋭さが加わり、隙の無い左の巧打者へ成長。さらに一歩目が速く、ヒット性の当たりを好捕し、自慢の強肩でアウトを連発する三塁守備も魅力的だ。
2番・松山 大悟も8回に走者一掃の適時三塁打を放つなど、4打点の活躍を見せる。昨秋と比べると打力もレベルアップし、力強い打球も見られる。松山の魅力といえば、なんといっても守備範囲の広さとスピードを兼ね備えた遊撃守備。スローイングも強く、その守備力の高さは角田勇斗(習志野)に負けていないものがある。
また4番に座る山本健太もバランスが取れた強打の捕手。1回表、先制二塁打を放ったように、押し込みが強い打撃が魅力。また2.00秒前後のスローイングも素晴らしく、バランスが取れた選手だ。
先発・山下一馬は計7.1回を投げて無失点の好投。左足をしっかりと上げ、軸足に体重が乗り、角度を生かしたフォームから投げ込む直球は常時130キロ~133キロを計測し、120キロ台のスライダー、100キロ台のカーブを丁寧に投げ分け、打たせて取ることができていた。上背もあり、県内では屈指の好投手となるだろう。
昨秋優勝の経験者が残る中央学院。経験値が高く、攻めのバリエーションが多彩で、投手力も高い。関東大会を狙える実力は十分に持っている。
(記事=河嶋宗一)