ヤクルト寺原隼人が現役引退 日南学園高校OBの現役選手は?
寺原隼人(ヤクルト)が現役を引退すると報道された。
昨シーズン限りでソフトバンクを自由契約となった寺原は、今シーズンからヤクルトでプレー。前半戦で4試合に先発し、2勝1敗、防御率6.19の結果を残していた。7月3日の広島戦で最後に登板してからは一軍に呼ばれることなく、そのまま現役引退となった。
寺原は2001年ドラフト会議1巡目でダイエー(現・ソフトバンク)に入団。その後、横浜(現・DeNA)、オリックス、ソフトバンクそしてヤクルトの4球団で先発、中継ぎとして活躍。2度にわたって2桁勝利(2007年・2011年)も記録した。タイトルの獲得こそないが、通算で303試合に登板し、73勝81敗23セーブ、12ホールドの成績を残している。
日南学園高校時代は甲子園最速154キロを記録
高校時代の中崎翔太
そんな寺原の出身校は宮崎県の日南学園高校である。高校時代の寺原は、エースとして2001年夏の甲子園に出場。甲子園最速となる154キロをマークしたことで一躍名前が知れ渡る。この154キロは、2007年夏の甲子園で仙台育英高校の佐藤由規(現・楽天)が155キロをマークするまで、甲子園最速記録として燦然と輝いていた。
日南学園高校は春夏合わせて14回(春5回、夏9回)の甲子園出場を誇り、2018年夏の甲子園にも出場を果たしている名門校。もちろんプロ野球選手も多く輩出している。
寺原と同期にあたる井手正太郎もそのひとり。誕生日も1日違いの井出はダイエーと横浜の2球団でプレー。ともに寺原とチームメートだった。その他には西武、オリックス、日本ハムで活躍した赤田将吾の名前も挙がってくる。
現役選手では中崎翔太(広島)が同校のOBとなる。今シーズンこそ不調で二軍暮らしも長くなっているが、主に守護神としてチームの3連覇に大きく貢献した功労者のひとりでもある。
今回、寺原が現役を引退することで、中崎が現役唯一の日南学園高校OBとなった。将来、後輩たちがプロ入りを果たすときまで、プレーし続けることができるだろうか。
※数字は2019年9月16日終了時点
(記事=勝田聡)
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