四国大会と甲子園準V・星稜との招待試合出場権獲得へ、秋季四国地区高等学校野球香川県大会組み合わせ決まる
大会2連覇と3季連続甲子園を目指す高松商・谷口聖弥主将(2年・遊撃手)
参加校は38チーム36校
高松商の秋・夏香川県大会制覇、春夏連続甲子園出場で締めくくられた2018~2019年シーズンから次世代へ~9月2日(月)15時より「2019年度(令和元年度)秋季四国地区高等学校野球香川県大会」組み合わせ抽選会が、香川県丸亀市の「[stadium]レクザムボールパーク丸亀[/stadium]」会議室において行われた。
今大会は香川県高松市の[stadium]レクザムスタジアム[/stadium]と[stadium]レクザムボールパーク丸亀[/stadium]の2会場を使い9月14日(土)開幕。以降は土・日・祝日に試合を行い、順調に日程を消化できれば準々決勝は9月28日(土)に2会場で、準決勝は翌日にレクザムスタジアムで、そして決勝戦<12時半開始>・3位決定戦<10時開始>は中5日をおいて10月5日(土)にレクザムスタジアムで開催されることになっている。
また、今大会では連合2チーム(石田・笠田と坂出工・飯山)を含む38校36チームが参加。抽選会では、まず「第101回全国高等学校野球選手権香川大会」8強以上によりシードを獲得した高松商・英明・高松工芸・尽誠学園・観音寺第一・四国学院大香川西・高松北・大手前高松が先にシード枠のくじを引いた後、残る30校28チームが予備抽選順にくじを引いていった。
香川大会で高校通算28本塁打に上乗せした期待のリードオフマン・田中大貴(観音寺一2年・遊撃手)
3季連続甲子園を狙う高松商ゾーンは最激戦区に
その結果、高松工芸は新チームより香川 智彦・前監督の子息である香川 純平氏が新監督に就任後すぐの高松地区新人大会では大手前高松との同時優勝を飾った英明と同ブロックに。このブロックと準決勝で当たるブロックには私学大会優勝の尽誠学園と高校通算35本塁打のプロ注目遊撃手・田中 大貴(2年・右投右打・175センチ70キロ・三豊市立三野津中出身)を擁する観音寺第一、さらに実力派がそろう藤井学園寒川や春県大会の3位・藤井らが入った。
逆ブロックに目を転ずると、3季連続甲子園出場を狙う高松商ブロックは最激戦区に。初戦で高松商と名門・丸亀城西が激突するのをはじめ、昨年準優勝の志度、二塁送球1.8秒台の強肩・松野 一也(2年・右投右打・165センチ68キロ・丸亀市立南中出身)が主将を務める坂出商が同居。そして元・香川オリーブガイナーズ選手だった吉森 智一新監督の下、最速147キロ右腕・内田 悠太(2年・右投右打・175センチ66キロ・高松市国分寺中出身)がエースを張る大手前高松も高松商の逆サイドに入っている。
また、この勝者と準決勝で当たるブロックには高松北、四国学院大香川西の両シード校の他に高校通算32本塁打のスラッガー・多田 聖一郎(2年・左翼手・右投左打・170センチ77キロ・東かがわリトルシニア出身)がいる三本松が注目。初戦では丸亀と対戦する。
自己最速を7キロ塗り替える最速147キロを出した大手前高松・内田悠太(2年)
勝者には四国大会出場と共にもう1つの「特典」も
なお、組み合わせ抽選会後、旧チームでは二塁手として主軸を張った高松商の谷口 聖弥主将(2年・遊撃手・166センチ57キロ・右投右打・高松市立桜町中出身)は「全チーム同様に守備からリズムを作る試合を目標にしたい。練習試合では広島広陵(広島)の140キロを超える投手とも対戦しているので、スピードは意識せず戦いたい」意気込みを述べた。
そして、この大会では2つの特典が用意されている。3位以上に入れば来年3月開催の「第92回全国選抜高等学校野球大会」出場校選考の重要な参考資料となる徳島県内で行われる「令和元年度秋季四国地区高等学校野球大会」への出場権を獲得。
加えて大会ベスト4以上に入れば、11月23日(土)・24日(日)に[stadium]レクザムボールパーク丸亀[/stadium]で開催される「香川県高等学校野球連盟招待試合」において、今年の甲子園準優勝・星稜(石川)との対戦権利も得ることができるのだ。
となれば香川の秋は四国のみならず、全国レベルを体感するための登竜門。初戦から白熱の戦いは必至である。
文=寺下 友徳