林 優樹(近江) ただ1人の技巧派左腕。分っていても打てない投球術に注目!
昨今、投手の球速の高速化と、体格面の成長が著しく、侍ジャパンU-18代表もその流れに乗り、9人中8人が最速145キロ超え。さらに5人が150キロ以上ととてつもないレベルとなっている。その中で、林 優樹(近江)は異色の存在だ。
174センチ64キロ。投手陣では身長は2番目に小さく、体重は最軽量。同じ京都出身で意気投合した池田陽佑(智辯和歌山)、西純矢(創志学園)と仲良くやり取りしている姿を見ると、微笑ましく感じるが、マウンドに上がると一変。スイッチが入った瞬間の真剣な表情から、ひょうひょうと打者を打ち取る。そのギャップに魅了される高校野球ファンは多い。
インステップ気味に踏み込むフォームで、130キロ前半ながら内外角にストライクが取れる。また、90キロ前後のカーブでも低めにストライクが取れ、さらに110キロ前後のスライダーと、スクリュー気味に落ちるチェンジアップの切れ味も超高校級。
タイミングが取りにくく、投球はいずれもひざ元に集めることができる。台湾のような左の技巧派に弱い国には、強みを発揮するタイプではないだろうか。対戦した打者に聞くと、「分っていても打てない。どうしても変化球に手を出してしまう」と話す。それだけ、林の投球術は群を抜いている。
林は、「自分のテンポの良さ、コントロールの良さを発揮したい」と意気込む。林の持ち味を世界の舞台でも存分に発揮してほしい。
(記事=河嶋 宗一)
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