明徳義塾vs藤蔭
明徳義塾 巧打者・奥野、新地ら3枚看板などの活躍が光る!
林田 大成(明徳義塾)
2年ぶりの出場で、勝利を決めた明徳義塾。その口火を切る先制適時打を放った5番・奥野 翔琉(2年)。
オープンスタンスで、重心を低くして構える奥野は、振り遅れないよう、ひざ元の変化球をとらえて右中間を破る先制適時打となる三塁打を放ったが、この打撃を振り返ると、体が突っ込まず、拾った当たりが良く伸びて、長打にできていた。
この場面について、奥野は「あの場面はエンドランのサインが出ていました。あそこまで伸びてくれたのは自分自身、驚きでした」とつなぐつもりで振り抜いた結果が長打につながった。
奥野は、高知大会準決勝でも、150キロ右腕・森木大智からストレートをとらえ、痛烈な中前適時打を放っている。速球に振り負けず、無駄のないスイング軌道でボールをとらえることができるのが奥野の魅力だ。
高知大会では14打数8安打、打率.571を記録している巧打者だが、この日の全国の舞台でも早速、奥野らしさをみせた。2年生の奥野のバッティングに2回戦以降も注目だ。
また、この試合では3投手の継投リレー。テンポの良い投球が光る左腕・林田 大成、130キロ中盤の速球と縦スライダ―が光る山田 圭祐、130キロ中盤の速球は低めに伸びる好左腕・新地 智也と能力は高く、智辯和歌山打線相手にどんなピッチングを見せるか楽しみである。
[page_break:両チームの個人成績表]両チームの個人成績表
明徳義塾 奥野 翔琉 三塁打の場面ですが、エンドランが出ていて、チェンジアップを打つことが出来ました。
明徳義塾 山田 圭祐 いつでもいけるように、初回から準備をしていました。5回終わったところで1、2イニングあるかもしれないといわれて、すぐ6回の登板になりましたが、しっかりと投げられたと思います。
(記事=河嶋 宗一)