News

山田大樹が移籍後初勝利! 母校のつくば秀英高校は県内2番のOBを誇る

2019.07.15

 7月8日に行われたヤクルト対DeNA(神宮球場)の試合で山田大樹(ヤクルト)が2年ぶりとなる白星を飾った。山田は2017年にソフトバンクを自由契約となり、そのオフにヤクルトへと入団。昨シーズンは白星をあげることはできなかった。今回が、ヤクルト移籍後の初勝利でもあった。

 そんな山田は茨城県のつくば秀英高校から2006年育成ドラフト1巡目でソフトバンクに入団したプロ13年目。そう、田中将大(ヤンキース)や前田健太(ドジャース)、坂本勇人(巨人)と同じ1988年生まれ世代(1988年4月2日〜1989年4月1日生)なのである。

設立24年で7人のプロ野球選手を輩出

山田大樹が移籍後初勝利! 母校のつくば秀英高校は県内2番のOBを誇る | 高校野球ドットコム
つくば秀英高校時代の長井良太

 高校時代から全国大会で脚光を浴びていた田中らとは違い、山田は全国大会への出場はない。また、同校は1995年に設立された比較的新しい学校でもあり、お世辞にも名門校とは呼べなかった。

 しかし、山田が初めてのプロ入りを果たすと、それ以降は続々とプロ野球選手が誕生する。2010年には塚原頌平(オリックス4位)が初めて支配下ドラフトで指名されると、明治大、東芝を経由して江柄子裕樹(巨人6位)が2011年にプロ入りを果たす。

 2015年には野沢佑斗(ソフトバンク育成1位)、そして2016年には同校から白鴎大に進んだ大山悠輔(阪神1位)、中塚駿太(西武2位)のふたりが上位指名でプロへと進む。さらに2016年には長井良太が広島から5位指名を受け高卒でプロ入りを果たした。

 これまでに7人(育成含む)のプロ入り選手を輩出しているのである。茨城県の高校で見ると、これは常総学院高校の9人に次ぐ数字。設立から24年の学校が、である。

 もちろん、それには選手の活躍だけでなく、指導者の影響、学校側の姿勢など様々な要因が絡み合う。しかし、現在は無名校でも四半世紀経たないうちに多くのプロ野球選手をOBにもつなる可能性を秘めていることがわかるだろう。

 もしかしたら現在の無名校が、10年後に多くのプロ野球選手を輩出しているかもしれない。

 

(記事・勝田 聡

山田大樹が移籍後初勝利! 母校のつくば秀英高校は県内2番のOBを誇る | 高校野球ドットコム関連記事はこちらから
つくば秀英高等学校 長井 良太投手「130キロ未満から149キロ!スピードアップの秘訣とは?」
つくば秀英高等学校 投手育成の秘密
つくば秀英(茨城)編「甲子園未出場ながら現役7人のプロ野球選手を輩出したつくば秀英のつながり!」

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.20

【岩手】花巻東、水沢商、盛岡誠桜、高田が8強入りして夏シードを獲得<春季大会>

2024.05.20

【秋田】横手清陵と本荘が8強入り、夏のシード獲得<春季大会>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?