Column

飛龍(静岡)「固い結束力と我慢強さで飛龍の歴史を変える夏にする!」

2019.06.30

秋季大会では東海大会出場


飛龍の集合写真

■県内指折りのスポーツ名門校

 静岡県沼津市に校舎を構える飛龍は、部活動の非常に盛んな学校で水泳部やボクシング部、レスリング部や男子ソフトボール部など、多くの部活が全国大会への出場実績を持つ。
 卒業生にも多くのアスリートがおり、プロサッカー選手やプロバスケットボール選手など多くの卒業生が活躍している。

■平井克典投手など6名のプロ野球選手を輩出

 野球部も他の部活動に負けていない。育成選手も含め、これまで6名のプロ野球選手を輩出し、現役選手では平井克典投手が西武ライオンズのリリーフとして活躍中だ。
 またチームは現在、3年生30名、2年生28名、1年生13名の計71名で活動しており、野球部専用グランドを姉妹校の桐陽高校と併用しており、室内練習場を上手く利用しながら練習している

■秋季県大会では公式戦で勝つ難しさを学ぶ

 今年の飛龍は秋季大会では3位に輝き、東海大会へ出場を果たして大きく躍進した。
 チームのウリは「無駄のない野球、投手陣の層の厚さ、繋がる打線」の3つであり、この3つのウリを活かしてチーム目標である「甲子園出場」を果たすべく、日々練習を重ねている。

■春は3回戦敗退も収穫はあり

 春季大会では、3回戦で浜松工に敗れて大きな悔しさを味わったが、その一方で2回戦の東海大翔洋戦では、打線が繋がり非常に良い雰囲気の中で試合を進めることができて収穫もあった。
 現在は夏に向けて、「シード校の自覚をもち、無駄のない野球で隙をなくしていきたい」と主将の近村祥汰は意気込みを口にする。

■ここまで活躍を見せた選手は?!

 今年のチームで、ここまで活躍をみせてきたのは橋爪颯介千原由瞬木村一矢の3名の選手だ。
 橋爪はチーム1番の打者として勝負強い打撃が持ち味で、千原は学生コーチとしてチームを陰で支え、三塁コーチャーとしても信頼を集めている。また扇の要である木村は、2年生でありながら守備陣を非常にまとめている。彼らの夏の活躍にも大きな期待が懸かる。

[page_break:6年ぶりに夏のシード権を獲得]

6年ぶりに夏のシード権を獲得


主将の近村祥汰(飛龍)

ここからは飛龍石平雄也副主将と新保大樹マネージャーに話を伺います!

Q.夏へ向けて見つかった課題を教えてください

石平:守備での無駄をなくし、失点を減らすことです。
新保:無駄のない野球をすることです。

Q.ここまで振り返って、高校野球で一番の思い出を教えてください

石平:昨夏、選手権大会予選で静岡高校に勝利したことです!
新保:今春、春季県大会でベスト8に入り6年ぶりに夏のシード権を獲得したこと。

Q.応援する方々へ自分のここを見てほしい、というアピールポイントを教えてください!

石平:声でチームを引っ張る姿勢を見てほしいです!
新保:自分ではなく、チームが勝利に向かって頑張っている姿を見てほしいです。

Q.このチームの好きなところは、または他のチームに負けていないところはどんなところですか?

石平:どんな状況でも盛り上げることができるところです!
新保:元気がいいところです。

Q.この夏に向けた熱い意気込みをお願いします!

石平:飛龍の歴史を変える夏にします!
新保:3年間やってきた高校野球の集大成として、野球をやってきて良かったと思える夏にしたいです!

石平副主将と新保マネージャー、ありがとうございました!

選手同士の絆は例年以上

ここからは飛龍の右寺悠城部長にお話を伺いました

Q. 今年のチームは結成時から夏に向けてどんなチームを目指しましたか

 新生・飛龍として、様々な改革に乗り出してきました。気の緩みから逆転される、自分達の思うような試合展開にならなかった時にすぐに諦めてしまうといった悪い流れを断ち切り、我慢強さがついてきました。
 あくまで守りを中心としたチーム作りを目指しており、複数の投手陣を擁するのが今年の強みです。その中で、春季大会は8試合で6本塁打を放つなど、打の飛龍は健在です。

Q. 最後の夏に燃える3年生や部員たち皆様へのメッセージをお願いします

 今年の3年生は監督交代を2度経験し、不安定な時期を乗り越えてきました。その中でも学校生活、寮生活、練習態度は非常に真面目な選手が多く、周囲には応援してくれる人も増えてきました。また、野球部クラスとして多くの時間を共有してきた3年生だからこそ、選手同士の絆は例年以上だと思います。固い結束力で、悲願の甲子園出場を勝ち取ってくれることを期待しています。

 右寺部長、そして飛龍野球部の皆さん、ありがとうございました。

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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