News

続々と組み合わせ決定!日程から見る各地区の「休養日」に関する考え方

2019.06.19

続々と組み合わせ決定!日程から見る各地区の「休養日」に関する考え方 | 高校野球ドットコム

 第101回全国高等学校野球選手権地方大会は、19日に埼玉千葉大分宮崎の4大会で組み合わせ抽選会が行われました。

 大分大会宮崎大会はインターネットでライブ中継をしていたので、ご覧になった方もいることでしょう。

 特に大分大会はまず、シード8校を除いた残り36校のフリー抽選を行い、その後に第3シード4校(7番、18番、29番、40番)の抽選、次に第2シード2校(12番、34番)の抽選、最後の第1シード2校(1番、23番)の抽選を行う手順です。

 こうすることで、シード校が先に引いてどこが入ってくるのか待つのではなく、最後にシード校がどこに入るかという面白い形ができます。

 他地区ではシード校が先に引くことが多いですが、どの番号に入るか決まっている大分のような状況の地区では、こんな形をやってみても面白いのではないかと思います。

 さて、今回は4地区の日程にスポットを当ててみます。まずは大分大会と宮崎大会です。

 大分大会は例年通り、準々決勝後と準決勝後の2回、休養日を設けています。これにより、決勝まで全チーム連戦が組まれないことになります。以前から実践している大分は、休養日確保という点で他より進んでいる地区の一つと言えるでしょう。

 一方の宮崎大会は今年、大きな改革がありました。昨年と今年を見比べれば一目瞭然ですが、休養日がこれまでの準々決勝後の1回から、計4回に増えたのです。具体的に言えば、2回戦終了後、3回戦終了後、準決勝後の3回を新たに設けたということになります。

 宮崎県高野連のHPでは当初、今年度のスケジュールで7月6日開幕、20日決勝と例年通りの設定をしていました。その後、6月11日の運営委員会で決まった正式な日程で、会期が当初から3日延長されることになったのです。甲子園大会は今年から準決勝後にも休養日を設定しましたが、その流れも汲んで、今回の休養日を積極的に導入する流れにもつながったのでしょう。非常に良い事と言えるのではないでしょうか。

 今後、各地区がこの宮崎の事例をどう考えるかにも注目です。

大分大会と宮崎大会の今年の日程と、宮崎大会の昨年の日程

続々と組み合わせ決定!日程から見る各地区の「休養日」に関する考え方 | 高校野球ドットコム

 つぎに埼玉大会千葉大会です。

 両地区は昨年の100回大会で2地区ずつに分かれているため、2017年の99回大会から3年分を並べてみました。

 埼玉も千葉も昨年は大会後半に東西・東京などのように交互での開催を実施したため、必然的に1日ずつ休養日ができました。

 今年は、埼玉は実質的に元に戻る形になりましたが、千葉は準決勝後の休養日を継続することになりました。これも大きな改革と言えそうですね、

埼玉大会、千葉大会の2017年から今年までの日程

続々と組み合わせ決定!日程から見る各地区の「休養日」に関する考え方 | 高校野球ドットコム

 こんな感じで、休養日の重要性が求められる昨今、各地区がどういう感じで日程面の改革をしていくか。このあと組み合わせが決まる地区も注視してみましょう!

■日程詳細・応援メッセージ
■第101回 全国高等学校野球選手権大分大会
■第101回 全国高等学校野球選手権宮崎大会
■第101回 全国高等学校野球選手権 埼玉大会
■第101回 全国高等学校野球選手権 千葉大会

(文:松倉雄太

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.04.30

【春季栃木県大会】夏への布石が着々と成果を挙げた! 文星芸大附が堅い守備で完封勝利!ドラフト候補・堀江は最速146キロをマーク

2024.04.30

大阪大などに卒業生を輩出する進学校・三国丘  文武両道を地で行く公立校は打倒・強豪私学へ「何かしてやりたい」

2024.04.30

【北海道】昨秋優勝の旭川実と春季連覇中の旭川明成が初戦で激突!<春季全道大会支部予選組み合わせ>

2024.04.30

【岩手】宮古、高田、久慈、久慈東が県大会出場へ<春季地区予選>

2024.04.30

【春季愛知県大会】享栄がまとまりの良さを見せて、豊川に完封勝利で決勝進出

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける