Column

リーグ戦を戦っていく中で、修正力を身につけて成長(中京大・香村篤史)

2019.05.19

切磋琢磨を続け、上のステージを目指す!

リーグ戦を戦っていく中で、修正力を身につけて成長(中京大・香村篤史) | 高校野球ドットコム
修正力を身につけ成長した香村君

 高校3年夏には甲子園出場を果たしたが、その初戦で、リリーフのマウンドに立った最初の打者に本塁打されて、チームも敗退した。そんな口惜しさを味わった甲子園だったのが、中京大中京出身の香村篤史君だ。その後は、系列校の中京大に進学して、さらにその先では社会人野球でもプレーしたいという意志は強く持っている。

 大学野球では、2年目のシーズンを迎えたものの、まだ自分で満足した投球をしたという気持ちにはなれてはいなかった。そうした中で、春季リーグ半ばの5月の連休での東海学園大との試合で、今季初先発して完封勝利を果たした。まさに、入学以来のベストピッチと言っていいものだった。

 「四球を出しても、落ち着いていられたし、投げながら修正していかれるようになって、自分の持ち球を生かせた」と言うように、飛球での併殺も含めて、4つの併殺を記録したのは、その言葉を表していた。

 「自分では、チェンジアップの使い方を覚えたのがよくなった要因だと思う」と、自身の進化を分析していた。半田卓史監督も、「スピードそのものがあるというワケではないのでしょうけれども、丁寧な投球で、変化球も決まっていて、マウンドで今まで見たいに慌てなかったのがよかった」と、2安打完封を評価した。

 今季は、4月初旬の愛知学院大との試合で、10対4と6点リードの場面での9回、連続四球を与えてしまいピンチを作って降板。その後、1イニングで11点を奪われ大逆転されてしまう切っ掛けを作ってしまったという苦い経験がある。そこからの立ち直りでもあった。それだけに、「ホッとしました」というのも本音だろう。

 大学野球の投手としては、まだまだこれからである。
 系列校ということもあって、同じ投手の伊藤稜君や後輩の澤井廉君、小河原昌也君、1年先輩の河田航平君ら高校時代の仲間も一緒に多くいる。お互いに切磋琢磨し合い、成長していくことで、さらに上のステージを目指している。

(文=手束 仁

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.03

【滋賀】近江、滋賀学園などが夏のシード権をかけた準々決勝へ!<春季県大会>

2024.05.03

【埼玉】春日部共栄の「反撃」なるか、5年ぶりの関東切符狙う<春季県大会>

2024.05.03

【春季埼玉県大会】山村学園の打線が爆発!エース西川も好投!立教新座を一蹴し準決勝進出!

2024.05.03

【春季埼玉県大会】花咲徳栄、投手陣の底上げに成功!中学時代から注目された左腕コンビの活躍でベスト4へ

2024.05.03

【春季埼玉県大会】逸材揃いの昌平、埼玉栄との激戦を制しベスト4!四季連続の関東大会まであと1勝!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.28

【静岡】藤枝明誠、日大三島、浜松開誠館、静岡などが8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>