試合レポート

都立小山台vs世田谷学園

2019.04.07

世田谷学園の猛追を振り切り、都立小山台がベスト16へ!

都立小山台vs世田谷学園 | 高校野球ドットコム
勝利し、雄たけびを上げる安居院勇源(都立小山台)

【熱戦の模様をギャラリーでチェック!】

 今大会、都立清瀬と狛江を破って3回戦まできた都立小山台。その都立小山台の挑戦を受ける今大会のシード校・世田谷学園との一戦が[stadium]ダイワハウススタジアム八王子[/stadium]で行われた。

 試合は序盤から都立小山台が仕掛ける。先頭の1番・池本仁志がセンター前で出塁すると、2番・佐藤晃の打席でエンドラン。一塁ランナー・池本だけではなく、打った佐藤自身も自慢の快足を活かしてオールセーフ。

 続く3番・笠原柊真は送りバント、4番・上江洲礼記が四球を選んで一死満塁。絶好のチャンスに5番・森喜洋がレフトへのタイムリーで応えて都立小山台が先制する。

 その後6番・飯田瑤生がセンターの犠牲フライを放ちもう1点を追加して2対0。2回には二死から2番・佐藤がまたも足を活かして二塁打をもぎとってチャンスを作ると、3番・笠原がタイムリーを放って3対0。さらに6回、一死から9番・安居院勇源が四球を選んでから1番・池本がレフトの頭上を越える三塁打で4対0とする。

 都立小山台の先発はエース・安居院。セットポジションから足を上げてからじっくり始動させて、着地のタイミングで身体を素早く回転させるフォーム。身長は169センチと決して大柄ではないが、ボールには力がある。

 その安居院はヒットを打たれながらも粘りの投球で世田谷学園に得点を許さずこのまま都立小山台ペースかと思われたが、7回に世田谷学園の反撃にあう。

 二死から9番・細田怜希にライトスタンドに飛び込むホームランで1点を返されると、1番・野口敬裕の打球を味方がエラー。一気に三塁まで進まれ二死三塁。ここで都立小山台バッテリーにミスが生まれ、さらに1点を献上。4対2と世田谷学園の足音が徐々に聞こえてきた。

 最終回は世田谷学園7番・山本啓太の二塁打と代打・弘田大晟の連続ヒットで1点を失いなおも一死一塁と同点ランナーを背負うも、後続を何とか打ち取りゲームセット。都立小山台世田谷学園の追撃を振り切って4対3で勝利した。

 試合後、都立小山台の福嶋正信監督は「相手はシード校、格上だということは選手たちに伝えてました。その上でどう戦うか、頭を使って高い集中力とチャレンジャー精神で挑みました。ただ最初からエースが登板していたらわからなかったですね。」と試合を振り返った。

 また6回の攻撃でもう一押しできればよかったと、福嶋監督は悔しさをにじませながら反省を口にした。

 そしてエースとして9回を投げ切ったエース・安居院にも話を聞くと、「今日の試合はチームとしては1つの山場だと思って挑みました。」とこの試合に向けて強い覚悟を持って臨んだことを明かした。

 そのうえで今日の試合を振り返ってもらうと、「打力あるチームだったので、初回から飛ばしていこうと思っていました。ただ試合の途中でマメがつぶれてしまったので、ボールが浮いてしまいました。それでも初球からストライクが取れたので、カウントを優位にできたのは良かったです。」と語った。

 これで4回戦進出が決まり、次なる相手が都立紅葉川となった。この試合に向けて安居院投手は、「低くて強いボールを投げられるようにしたいですが、とにかく一戦必勝で挑むだけです。」と意気込みを語ってくれた。

 同じ東東京の都立同士。夏対戦する可能性があるだけに、ここは絶対負けられない。

 

(撮影=編集部

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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