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甲子園優勝経験のある伝統校を支える縁の下の力持ち!西条(愛媛)頑張るマネージャー!

2019.04.14

 西条は公立高校ながら、春6回夏6回の[stadium]甲子園[/stadium]出場数を誇り、59年夏には優勝も果たしている伝統校である。そんな西条野球部を支えているマネージャーは、現在5名。彼女達に日頃の活動や、その中で感じる想いについてお話を伺った。

今年の夏を1番熱い夏にしたい!


西条マネージャー
(前列左から、青野愛弓さん、藤原和奏さん、伊藤心萌さん 後列左から、平山沙紀さん、寺川萌依さん)

 現在、西条野球部の部員数は3年生25名、2年生19名。マネージャーは、寺川萌依さん(3年生)、平山沙紀さん(3年生)、青野愛弓さん(2年生)、伊藤心萌さん(2年生)、藤原和奏さん(2年生)の5名である。

 彼女達の主な仕事は、ノック時のボール渡し、スコアの記録、飲み物(スポーツドリンク・プロテイン)作り、コップやタオル等の洗い物などである。

 これらの仕事をこなす中で、選手や指導者の先生から感謝された時には特にやりがいを感じ、選手達が頑張っている姿を見ると、自分達も頑張ろうと思えると話す。

 マネージャーの活動で1番楽しいと感じる時については、「試合の時、チームが良い流れだと選手もみんな楽しそうになります。それを見て、自然と私達もスコアをつけていて楽しくなります!」と話してくれた。また、選手が小さくガッツポーズをしていたり、選手同士でハイタッチをしている姿には思わず胸キュンするという。選手の事をよく見ているマネージャーならではの答えだ。

 彼女達は、日頃から練習や試合をスムーズに行えるよう、常に自分が何をするべきかを考え、選手の気持ちや体調に合わせた適切な声掛けを心掛けているそうだ。

 マネージャーである彼女達が特に印象に残っていると話してくれた試合がある。2018年8月16日に[stadium]新居浜市営球場[/stadium]で行われた新人大会のシード校決定戦、今治北戦である。

 この試合は9回を終えて2対2の同点と、かなりの接戦であった。延長10回、両チーム5点を追加したものの、今治北がさらに1点追加し、8対7で惜敗した。試合を観ていたマネージャーの彼女達も、あまりの接戦ぶりに、終始ドキドキが止まらなかったという。

 昨夏引退し、この春卒業した先輩達については、「常にチームの事を考え指揮をとっていたり、場を明るくするようなお笑いのセンスを持っていたりと、とても頼りになり尊敬する先輩達でした」と振り返る。

,p> そんな先輩達の試合で印象に残っているのが、2018年7月21日に[stadium]坊っちゃんスタジアム[/stadium]で行われた松山商業戦。「この試合は先輩達の最後の試合になりました。だからこそ、1つ1つのプレーが思い出に残っています。序盤に逆転をした場面の喜びが忘れられません」と話した。

 最後にマネージャーの彼女達から選手に向けて、「全力で野球に取り組む姿やみんなが仲良く頑張っている姿にいつも元気をもらっています。今年の夏が1番熱い夏になるよう、チーム全員で頑張ろうね!」と熱いコメントを頂いた。

[page_break:選手の事が大好きなチームの縁の下の力持ち!]

選手の事が大好きなチームの縁の下の力持ち!


練習試合でチャートを付ける西条のマネージャー

 ここからは、寺川萌依さん(3年生)にマネージャーの活動についてお話を伺った。

 寺川さんは中学時代ソフトボール部に所属していた。しかし、野球が大好きで、「高校ではマネージャーという立場で高校野球を頑張る選手達をサポートしたい、一緒に[stadium]甲子園[/stadium]に出場したい!」という強い想いからマネージャーになった。

 マネージャーの仕事をこなすうちに、自分よりも人の事を考えて行動出来るようになったという。もしもマネージャーをしていなかったら、「高校生活はこんなにも充実していませんでした。人との交流、自立心、礼儀なども、今よりも自信を持てていなかったと思います」と語った。

 「選手はみんな凄く優しいです」と話す寺川さん。選手から「ありがとう」と言われる度に、頑張ってよかったと思うそうだ。しかし、そんな寺川さんでも挫折しかけた事はある。自分がミスをしてしまった時は心が沈むような気持ちになるという。だが、その度に選手達が頑張っている姿を見て、「自分も頑張ろう!」と思えた。寺川さんにとって選手達の頑張る姿がモチベーションになっているようだ。

 その証拠に、チームが公式戦で強豪校に勝利すると、「1番近くで試合を観て、スコアを書いて、みんなの喜びを一緒に感じられて幸せです」と話してくれた。この言葉からも、選手のことが大好きな気持ちが溢れている。

 もちろん、寺川さんを含めマネージャーである彼女達の気持ちは選手や監督に伝わっている。「あなたがサポートをした事で、元気や力をもらっている人は絶対いる。だからこれからも頑張れ!」と言われた時には、寺川さんも気持ちが引き締まる思いだった。
 また、主将の藤岡 恭介選手も「マネージャーはチームの『縁の下の力持ち』です!」と話してくれた。

 しかし、マネージャーの彼女達はまだまだ自分達の活動ぶりに満足していない。

 「マネージャーはチームのマネジメントを行う存在。練習や試合、心の面でも選手を支えるマネージャーになりたい!」と意気込みを語った。

 「一番熱い夏」を目指す西条野球部、マネージャー達の活躍ぶりにも要注目だ。

文=編集部

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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