出身校が大阪桐蔭、日大三、履正社…。今年の日体大の新入生はエグイ!
井坂 太一 日体大
3月8日、山梨学院と対戦した日本体育大のスタメンが全員が新入生なのだが、甲子園出場メンバー・強豪校でプレーしてきた選手ばかり。東都大学・東京六大学に負けていないリクルートぶりだといえる。改めてスタメンを見てみよう。
1番セカンド・小儀 純也(霞ヶ浦)
2番ショート・三木 彰智(履正社)
3番サード・稲本 侑星(福岡大大濠)
4番レフト・大塚 晃平(日大三)
5番DH・小松 俊章(日大藤沢)
6番ライト・竹田 有男(熊本城北)
7番ファースト・井坂 太一(大阪桐蔭)
8番キャッチャー・渡辺 真太(関西)
9番センター・宮川 寛志(奈良大付)
先発・川畑 大地(乙訓)
昨夏の甲子園出場メンバー含め甲子園経験者5人。ただの甲子園出場メンバーではなく、彼らは主力として活躍し、高校野球の専門誌にも取り上げられた逸材ばかりである。
日大三の4番だった大塚が新入生チームの4番に座っているが、Aチームの中でもその長打力は高いものがあるようだ。
そのほかのレギュラー陣のレベルも高く、選球眼も高く、俊足、巧打が光る1番・小儀、堅実な守備を見せる三木、また大阪桐蔭の春夏連覇のメンバー・井坂が3安打を打つ大活躍。木製バットに順応し、広角に打ち分ける打撃を見せ、一塁の守備位置から大きな声を張り上げ、盛り上げている様子が見られた。
また9番の宮川は高校時代、強打者として活躍していた左打者。日体大の古城監督も「パンチ力はありますよ」と長打力を評価しており、この試合でも安打を記録。潜在能力の高さを発揮していた。
捕手は3人出場したが、スローイング技術は高く、先輩捕手を脅かすものは感じさせた。
また先発の川畑は2失点したものの、常時140キロ前後(最速142キロ)のストレートは勢いがあり、125キロ前後のスライダーで山梨学院打線は封じていた。
別の記事でも紹介するが、山梨学院の吉田監督を唸らせ、山梨学院の打者を驚かせた最速149キロ左腕・矢澤宏太(藤嶺藤沢)も控えており、今年の日体大の新入生は全国大会でも活躍が期待できる布陣になるのではないだろうか。
多くの名門校出身の選手たちが入部を決めたのは日体大がこれまでの悪しき体育会の伝統を排除したマネジメントにより、2017年に明治神宮大会で優勝を決めたことが大きく影響しているだろう。
今年はAO入試でも人気の日体大。金足農の主将・佐々木大夢が直前のAO入試で合格。日体大の新入生たちは新たな歴史を残してくれるのか、注目をしていきたい。