試合レポート

星稜vs履正社

2019.03.23

奥川の恋女房・山瀬慎之助が攻守で躍動!

 星稜奥川恭伸の17奪三振完封が目立った試合だったが、それをリードする山瀬慎之助の活躍も光った試合となった。

 履正社のエース・清水大成を攻め立て、1回表に適時打、さらに6回には中前安打、8回には左前安打を放ち、猛打賞を記録。これで甲子園で放った安打は11本となった。このことについて触れられると、「甲子園にいけば打てる予感はしました」と笑顔を見せた。

 昨秋は神宮大会期間中に手の甲を痛め、まともなバッティングができない期間が続いたが、冬の間は治療に努め、しっかりと完治させた。今回の3安打は秋の山瀬にはない鋭いスイングと打球で、リードと強肩が注目される山瀬だが、打撃面でもチェックしたいと思わせる内容だった。

 奥川については「ストレート、変化球も素晴らしく、調子が良かったです。いつも落ち着きがあって、何回かピンチを迎えて、マウンドによってもあいつは落ち着いていて、さすがだな」とエースをたたえた。

 9回裏、一死一、三塁の場面で4番井上 広太を迎え、投ゴロに打ち取り、併殺で試合終了。奥川のフィールディングが光った場面だったが、実は奥川、ランナー一塁にいることを忘れていたという。

「奥川の様子を見たら、忘れているんですよね。だから僕がセカンド!セカンド!と伝えました。良い送球をしてくれてよかったです」と最後まで奥川をアシストした。

 センバツ優勝を狙う星稜にとって山瀬が攻守で躍動したのは大きな収穫。これからもエースとチームを救う活躍を見せていきたい。

(文=河嶋宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.19

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在30地区が決定、青森では青森山田、八戸学院光星がシード獲得

2024.05.19

【宮崎】日章学園、富島、小林西などが初戦を突破<県選手権大会地区予選>

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.19

あのスターたちも春季関東大会に出場していた!モノが違った8人の逸材たち【主筆・河嶋宗一コラム『グラカンvol.20』】

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?