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2018年ドラ1投手が4人!中学軟式は好投手の宝庫だ

2019.02.13

2018年ドラ1投手が4人!中学軟式は好投手の宝庫だ | 高校野球ドットコム
吉田輝星は潟上市立天王中でプレーした後、秋田北シニアで硬式球に慣れ親しんだ

 プロ野球キャンプも中盤に差し掛かった。毎年キャンプで注目が集まるのはルーキーの選手たちだが、早くも実践で結果を残した選手もいれば壁にぶつかった選手もおり、ルーキーの選手たちの現在地も徐々に見ててくるようになってきた。

 さて今回は、そんな2018年ドラフト会議で指名されたルーキーの選手たちの中で軟式野球出身の選手をピックアップしていきたい。中学野球のレベルと言えば、「軟式野球<硬式野球」というイメージが昨今の野球界には定着しているように感じるが、実際に軟式野球出身の選手を見ていくと非常にレベルが高いことがわかる。それでは早速みていこう。

【広島東洋カープ】
2位 島内颯太郎 九州共立大 投手 福津市立福間中(福岡)
4位 中神拓都  市岐阜商 内野 岐阜フェニックス(岐阜)

【ヤクルトスワローズ】
1位  清水昇   国学院大 投手 駿台学園中(東京)
3位  市川悠太  明徳義塾 投手 高知市立潮江中(高知)
5位  坂本光士郎 新日鉄住金広畑 投手 三次市立十日市中(広島)
育1位 内山太嗣  BC栃木 捕手 平川市立平賀東中(青森)

【読売ジャイアンツ】
5位  松井義弥 折尾愛真 内野 田川市立金川中(福岡)
6位  戸郷翔征 聖心ウルスラ 投手 都城市立妻ヶ丘中(宮崎)
育3位 沼田翔平 旭川大高 投手 旭川市立神居中(北海道)

【横浜DeNAベイスターズ】
5位 益子京右 青藍泰斗 捕手 宇都宮市立宝木中(栃木)

【中日ドラゴンズ】
2位 梅津晃大 東洋大 投手 秀光中等教育(宮城)

【阪神タイガース】
1位  近本光司 大阪ガス 外野 淡路市立東浦中(兵庫)
育1位 片山雄哉 BC福井  捕手 安城市立安城南中(愛知)

【埼玉西武ライオンズ】
1位 松本航 日体大 投手 朝来市立梁瀬中(兵庫)
2位 渡辺勇太朗 浦和学院 投手 羽生市立東中(埼玉)
4位 粟津凱士 東日本国際大 投手 山形市立第二中(山形)
5位 牧野翔矢 遊学館 捕手 穴水町立穴水中(石川)
6位 森脇亮介 セガサミー 投手 福知山市立日新中(京都)

【福岡ソフトバンクホークス】
1位  甲斐野央 東洋大 投手 西脇市立黒田庄中(兵庫)
2位  杉山一樹 三菱重工広島 投手 静岡市立東中(静岡)
4位  板東湧梧 JR東日本 投手 鳴門市立大麻中(徳島)
6位  泉圭輔  金沢星稜大 投手 金沢市立清泉中(石川)
7位  奥村政稔 三菱日立PS横浜 投手 中津市立緑ヶ丘中(大分)
育3位 重田倫明 国士舘大 投手 八千代市立村上東中(千葉)

【北海道日本ハムファイターズ】
1位  吉田輝星 金足農 投手 潟上市立天王中(※秋田北シニア)(秋田)
3位  生田目翼 日本通運 投手 常陸大宮第二中(茨城)
育1位 海老原一佳 BC富山 外野 東海大菅生中等部(東京)
※吉田輝星は潟上市立天王中野球部を引退後に秋田北シニアでプレー

【オリックスバファローズ】
3位 荒西祐大 ホンダ熊本 投手 玉名市立天水中(熊本)
5位 宜保翔  未来沖縄 内野 豊見城市立長嶺中(沖縄)

【千葉ロッテマリーンズ】
6位  古谷拓郎 習志野 投手 鎌ケ谷市立第二中(千葉)
育1位 鎌田光津希 四国IL徳島 投手 匝瑳市立野栄中(千葉)

【東北楽天ゴールデンイーグルス】
3位  引地秀一郎 倉敷商 投手 岡山市立高松中(岡山)
5位  佐藤智輝 山形中央 投手 寒河江市立陵南中(山形)
育1位 清宮虎多朗 八千代松陰 投手 私立八千代松陰中(千葉)
育2位 則本佳樹 山岸ロジスターズ 投手 多賀町立多賀中(滋賀)

 今回、指名を受けた軟式野球出身の選手は計35名なった。中でも特筆すべきなのは、ドラフト1位指名を受けた本格派投手が4人もいたことだ。吉田輝星(日本ハム)、松本航(西武)、甲斐野央(ソフトバンク)、清水昇(ヤクルト)の4投手は軟式野球の出身で、松本と甲斐野は兵庫県選抜チームの一員として、共にタイへの遠征にも参加した繋がりもある。

 また、中日ドラゴンズから2位指名を受けた梅津晃大は、高校野球の名門・仙台育英の系列である、秀光中等教育学校の出身だ。昨年は伊藤樹笹倉世凪の二枚看板を擁して全国中学校軟式野球大会で準優勝を果たし、梅津の他にも佐藤世那(オリックス-横浜球友クラブ)と西巻賢二(楽天)を輩出した実績を持つ。

 そして2018年ドラフトで唯一、学校以外の軟式チームからの指名となったのは、岐阜フェニックス出身の中神拓都だ。軟式野球チームの強豪である岐阜フェニックスは、全国大会への出場も多く、OBで実績を残す選手も多い。

 現在、高校野球で活躍する選手では星稜のドラフト候補・奥川恭伸がおり、また高知高校への進学を控えている最速150キロ中学生・森木大智も軟式野球出身だ。軟式野球出身の選手は全体の4分の1程だが、非常にスケールの大きい選手が揃っていることがわかる。
 中学野球に踏み出す際は、是非軟式野球も検討に入れてみてはどうだろうか。

文:栗崎 祐太朗

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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