News

東大出身サウスポー! 宮台康平にかかる期待!

2019.02.21

 この春、12球団で唯一、海外でキャンプを行った日本ハムが日本に戻ってきた。すでに二次キャンプ地である国頭(沖縄県)で紅白戦などの実戦的な練習が行なわれている。

 そのなかで2年目の左腕・宮台康平が2回無失点、3奪三振と好投を見せた。宮台は東京大学出身ということもあり、ドラフト時から注目度は高かった。ルーキーイヤーとなった昨年は一軍で1試合に登板、4.2回を投げ2失点とドラフト7位の大卒1年目としてはまずまずの成績を残していた。

ドラフト制後は初のプロ野球選手

東大出身サウスポー! 宮台康平にかかる期待! | 高校野球ドットコム
湘南高校時代の宮台康平

 その宮台は神奈川県の湘南高校出身である。同校は県内屈指の進学校として知られており、毎年のように東大合格者を多数出している名門校だ。ドラフト制以降でプロへ進んだのは宮台が初めてのことだった。

 同校の歴史を紐解いてみると、1954年の春の選抜高校野球を最後に60年以上も出場していない。しかし、唯一の出場となった1949年の全国高校野球選手権大会では優勝を飾っている。そのときの主力選手が1年生の佐々木信也(元・大毎他)だった。佐々木は慶應義塾大学を経て高橋ユニオンズへ入団し、プロ野球の世界でも活躍。引退後も『プロ野球ニュース』の司会として人気を博していたことで有名だ。

 その1年後輩には佐々木と同じく慶應義塾大学からプロの世界に進んだ衆樹資宏(元・南海他)がいる。衆樹はタイトル獲得こそないが、11年間の現役生活のなかでオールスターに2度の出場経験がある。

 このように宮台の湘南高校における先輩ふたりは、プロの世界で実績を残していたのだ。ドラフト指名時からここまで、宮台が取り上げられる話題は「東大卒」という面が先行していた面は否めない。

 それを払拭できるような成績を残すことはもちろん、佐々木や衆樹といった湘南高校の偉大な先輩に肩を並べる活躍を見せてほしい。宮台は高校時代、野球に打ち込みながら、東大に入学ほどの人物である。きっと不可能ではないはずだ。

 

(記事=勝田聡

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.20

【春季京都府大会】センバツ出場の京都国際が春連覇!あえてベンチ外だった2年生左腕が14奪三振公式戦初完投

2024.05.20

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在31地区が決定、宮城では古川学園、仙台南、岩手では盛岡大附、秋田では秋田商などがシードを獲得

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.20

【秋田】横手清陵と本荘が8強入り、夏のシード獲得<春季大会>

2024.05.21

いまも3人が現役で奮闘中! 200勝達成したダルビッシュの同期生

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.05.19

【東海】中京大中京がコールド勝ちで17年ぶり、菰野は激戦を制して23年ぶりの決勝進出<春季地区大会>

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?