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トレーニングの評価(数値と感覚)

2019.02.01

トレーニングの評価(数値と感覚) | 高校野球ドットコム
トレーニングの成果が現れるまでには時間がかかることを理解しておこう

 オフシーズンを中心にトレーニングを続けていると、トレーニングの効果がどのぐらい現れているのかは知りたいところだと思います。ただウエイトトレーニングは見た目の変化が現れるまでには2~3ヶ月はかかるといわれており、大きな体の変化が実感できないと、このトレーニングを続けていても大丈夫なんだろうかと不安になることもあると思います。そこでトレーニングの評価は測定による数値(客観的なもの)とともに、選手が実際にプレーをして見て感じるもの(主観的なもの)もあわせて考えるようにしましょう。

 ウエイトトレーニングを続けていると1ヶ月ほどたった段階でもその効果は実感できるようになります。これは神経と筋をつなぐ伝達能力が向上するため。一つの神経が支配する筋線維の量が増えるようになるため、刺激によって収縮する筋肉量が増えて力を発揮します。ただし見た目にはあまり変わりないのでわかりにくいかもしれません。

 そこで選手自身が感じるものをうまく評価に取り入れるようにすると良いでしょう。たとえばティーバッティングでのインパクトが力強くなった、スイングを繰り返しても体幹がぶれなくなった、力まなくてもボールが伸びるようになったといったことです。これらは数値として現れませんが、体の中で起こっている変化に対して選手自身が感じているものです。野球ノートなどに書いておいたり、トレーニングプログラムにメモをしておいたりすることで、いつ頃から変化が現れたかを確認することができます。

 測定については定期的に行うことが理想的ですが、測定の間隔が短くなりすぎてしまうと数字に一喜一憂してしまうことも考えられます。およそ2~3ヶ月を目安とし、その間は体重などを指標にしながらトレーニングを行うようにしましょう。体重についても日によってコンディションにも変化があり、多少の増減はありますのである程度の幅を持たせて(前後1㎏程度)確認しながら進めていくようにします。こうしたフィジカル面での強化は時間のかかるものですが、競技力向上には欠かせないものであることを理解しておきましょう。

 

文:西村 典子
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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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