Column

小林西(宮崎)「小林の地から甲子園へ 全ての行動に『1』を意識!」

2019.02.01

一歩目を大事に九州大会出場


小林西高校野球部 集合写真

■榎田大樹を輩出した小林西!

 多くの果物が特産品で知られる宮崎県小林市が誇る私立として、長く慕われているのが小林西だ。2018年、11勝を挙げリーグ優勝に貢献した埼玉西武の榎田大樹投手がOBだ。昨秋は県大会決勝まで勝ち進み、準優勝。九州大会でも優勝した筑陽学園に0対1の好勝負を演じた。

■小林西の活動内容

 1年生21名 、2年生14名と35名で活動する。学校から二キロくらい離れたところに専用のグラウンドがあり、浦林 祐佑主将は「先輩方から受け継いできたグラウンドなので、いつも感謝の気持ちを持って使用しています」と語る。

 今年は礼儀・打撃力・個性の3つがウリだという。

■快進撃を続け、九州大会出場!

 今年は 「一(いち)」を大切にする。グラウンド内での一歩目、バッティングの一球目、守備の最初の捕殺などを大事にした小林西は順調に勝ち進み、九州大会出場を決めた準決勝では喜びを表し、全員で喜びを分かち合ったが、九州大会では筑陽学園に完封負け。浦林主将はこう振り返った。 

 「9回に二つのエラーでサヨナラ負けをしましたが、自分たちにとって野球の難しさを再認識した試合となりました」 

 それでも九州大会まで勝ち進めたことは大きな自信になった。今年の小林西の主力選手を紹介すると、エース・鶴田 幸多郎、1番ショートの浦林 祐佑の2人。鶴田は九州大会で、ピンチの場面を何度も切り抜け、優勝した筑陽学園に対して自責点ゼロという数字を残し、浦林主将は九州大会宮崎県予選の準々決勝で、コールドを決める一打、準決勝ではサヨナラの一打を放ち、九州大会出場の原動力となった。

 またキーマンではレフト・竹之内 涼、サード・石川 零也の名を挙げ、チームのピカイチとして、4番川端 涼太の名を挙げた。打球を遠くに飛ばす力に長けており、「春・夏の大会で、ホームランを打ってほしいと思います」と期待を込める。

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[page_break:バッテリーが語るチームの課題]

バッテリーが語るチームの課題


チームの課題とは?

 ここからは、小林西高校の高橋 汰空副主将、鶴田 幸多郎副主将にお話を伺いました。

Q.秋季大会などを経て、見つけた課題を教えてください

 高橋: 秋季大会の5試合の中で、エラーが10個以上と守備のミスが多かったり、バントができずに進塁させることができなかったりという課題です。
 鶴田: 新チームで負けた試合は、守備のミスと攻撃のバントミス、走塁ミスが目立っていた。この冬で、基本に戻りキャッチボールから徹底し、意味のある練習をしていきます。

Q.このオフシーズンの目標、強化したいことを教えてください

 高橋:下半身の力の強さです。スクワットはハーフで、230キロを目標にしています。

 また、捕手のリード面など本を読んで学んでいきたいです。そして、投手・野手から信頼される捕手になります。

 鶴田:秋の大会や九州大会を通して、フォームのばらつきを感じました。原因として下半身の弱さが挙げられるので、スクワットや走り込みをして、自分自身を追い込んでいきます!

Q.応援する方々へアピールしたいセールスポイントは?

 高橋:ランナーが盗塁を仕掛けてきたら、どんな体勢でも刺して流れを変えます。

  チャンスやここで一本という場面で必ず勝負を決めます。この二つを観てほしいです。

 鶴田:制球力や追い込んでからの決め球、ピンチになってからの思い切りのあるピッチングをぜひ観ていただきたいです。

Q.チームの好きなところや、他のチームに負けていないところはどこですか?

 高橋:挨拶です。チームのモットーが「1」を大切に凡事徹底することなので、挨拶や返事などはの礼儀はどこのチームにも負けません。

 鶴田:挨拶や返事など、グラウンド内だけではなくどのような場所でも徹底して行います。当然のことかもしれませんが、どこまで徹底して行えるかでチームの力、雰囲気が分かると思っています。

Q.このオフシーズン、「自分はここまで成長するぞ!」という熱い意気込みをお願いします!

 高橋:球速は140キロを目標に打者が当てられないような変化球も身に着けたいです。

 鶴田:春先、ストレートでバッターを押していけるように、球速140キロを出せるように本気で取り組む。

 高橋選手、鶴田選手ありがとうございました!

[page_break:小林の地から甲子園に行くためには何が必要か]

小林の地から甲子園に行くためには何が必要か


全ての行動に「1」を意識

  園田 寛真部長にもお話を伺わせていただきました!

Q. 今年のチームは、新チームが始まってから、どんなテーマを持ってチームを作り上げてきましたでしょうか。秋の大会の振り返りならびに、冬でのテーマも教えていただけたら幸いです。

 監督は「1」を大切にと常々部員に仰っています。甲子園予選でも一位でなければ出場することができません。また、本校の部員は県外から宮崎を選んで来てもらっており、ほとんどが寮生です。そのため、学校・練習・寮生活で24時間チームメイト、そして指導者と過ごしています。その中で全ての行動に「1」を意識させています。

 秋の大会では、選手・保護者・指導者が一丸となり、そして全校生徒、応援していただいている全ての皆様のおかげで準優勝となりました。小林の地から甲子園に出場するためにも冬に守備力、そして人間力を上げていく必要があるのかなと今は考えているところです。

Q. 厳しい冬の練習に挑んでいる選手たちにメッセージをお願いします!

 宮崎とは言っても小林の冬は非常に寒いです。その厳しい冬、練習を乗り越えることで春がやってきます。 素敵な春の訪れとともに熱い夏を迎え、一緒に甲子園に行きましょう!

 園田部長、小林西高校野球部の皆様ありがとうございました!

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今年も大好評!
【冬が僕らを強くする 特設ページ】
各チームのページ下部にあるフォトギャラリーもお見逃しなく!

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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