マネージャーになって8ヶ月!先輩のような頼れる存在を目指す! 都立小平西マネージャー
東京都小平市に学校がある、都立小平西。野球部には現在2学年で32名が所属している。そんな選手たちを支えるマネージャーは、日々どんな活動をしているのか。彼女たちの活動の様子を見てみた。
食事でも選手をサポートして選手との距離を縮める
選手に補食を配膳中!
都立小平西は現在、1年生の会田真生さんと益子楠菜さんの2人で選手32名のサポートをしている。同じクラスの野球部員の誘いでマネージャーを始めた2人は、まだマネージャーとしての経験が少ない。
そのため、慣れないことがあるときは選手に迷惑をかけてしまったことを考え、心が折れそうになったこともあると話す。ただ、マネージャーだからこそ選手と接する時間が長く、その分選手たちとの距離が近づいていることに嬉しさを感じている。
そんな彼女たちの日々の活動は、ノックの時のボール渡し、さらには練習試合の時のスコア記入など、毎日の活動から選手たちの近くで同じ時間を過ごしている。だからこそ、選手たちの距離は近づいているのだろう。
こうした活動以外でも、選手たちとマネージャーが仲良くしている瞬間を取材日に見た。それは補食を選手に配膳しているときだった。
都立小平西では石田幹雄監督の方針で、練習の途中で補食の時間を設けている。トレーニングした体には栄養素が必要不可欠なだけに、こうした時間は選手にとっては非常に大切になっている。
しかしそれはマネージャーにとっても同じである。選手がおいしく食べてくれたり、喜んでくれたりする瞬間こそ、補食を作る時間がマネージャーをしていて一番楽しい時間だからだ。
プレーだけではなく、食事でもサポートをしている都立小平西のマネージャー。様々な活動をしているが、何を意識して選手たちをサポートしているのか。2人に話を聞くと、こういった解答が返ってきた。
「選手がケガをした時に、なるべく早くアイシングをするようにしています」
ノックのサポートやスコア、補食づくりは確かに大事だ。だが、選手がケガした時にどれだけ適切に処置をできるか、ということもマネージャーには必要だろう。マネージャーをするうえで一番大事なことを、彼女たちから改めて学ぶことができた。
[page_break:頼りにしてもらえる、必要としてくれるマネージャーを目指す!]頼りにしてもらえる、必要としてくれるマネージャーを目指す!
(左から)益子楠菜さんと会田真生さん
選手のケガに敏感に反応できるようにしてきたため、マネージャーを始めたことでこれまでよりも周りを見られるようになったと感じている2人。もしマネージャーをしていなければ、遊んでばかりいただろうと話す2人にとって、少しの変化かもしれない。
だが、この小さな変化を積み重ねることで、大きなモノを得られるに違いないだろう。なぜなら、今夏引退をしていった3年生のマネージャーのように、後輩に様々な指導をしてくれる頼れる先輩になれるはずだからだ。
今秋、日大鶴ヶ丘に勝利したことはマネージャーの2人にとっても印象深い試合となった。彼女たちにとって初めての公式戦となった夏は、初戦で日大桜丘に0対10で悔しい6回コールド負けを喫したのだから、彼女たちにとっての公式戦初勝利の試合が印象深い試合になるのは当たり前だろう。
都大会では2回戦で國學院久我山に6対14で敗れ、シード権獲得とはならなかったが、来春は都大会からの出場となる。最後に選手に向けてのメッセージをもらうと、「公式戦に向けて頑張ってください」とエールを送った。
公式戦を迎える頃には、彼女たちにとって2度目の春が訪れている。もしかすると、その時は後輩のマネージャーが入ってきているかもしれない。
彼女たちが目指す、頼りにしてもらえる、必要としてくれるマネージャーになるためにも、これからも選手たちを見守り、様々な方法でサポートし続けるだろう。
(文=編集部)