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村上・安田はアジアWLで結果を残し、高卒2年目のレギュラー奪取なるか?

2018.11.29

 11月24日に台湾でアジアウインターリーグが開幕した。日本からはイースタン・リーグ選抜、ウエスタン・リーグ選抜、そして社会人選抜の3チームが参加している。過去、アジアウインターリーグでは吉田正尚(オリックス)や岩貞祐太(阪神)が活躍。その後、大きく飛躍した。

高卒2年目でレギュラーとなったのは坂本勇人、森友哉

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高校時代の村上宗隆(ヤクルト)

 今年は村上宗隆(ヤクルト)、安田尚憲(ロッテ)といった、高卒1年目のホープたちが序盤から飛ばしている。イースタン・リーグ選抜で主軸を任されているふたりだが、村上は2試合目で2打席連続本塁打を含む猛打賞を記録。一方の安田は2試合連続でマルチ安打を記録。さらには村上とのアベック本塁打も記録した。

 そんなふたりは、来シーズンは高卒2年目のシーズンとなる。

 一般的には高卒2年目の野手といえば、二軍での育成期間中であり、一軍に出場したとしても「お試し」での起用がほとんどだ。現在の主力選手を振り返ってみると、筒香嘉智(DeNA)は高卒2年目に40試合の出場だった。鈴木誠也(広島)は36試合、山田哲人(ヤクルト)も26試合の出場にとどまっている。丸佳浩(広島)に至っては出場すらできなかった。

 現在の球界を代表する選手でも、高卒2年目に一軍で試合に出ることはむずかしかったのである。もちろん、レギュラー獲得はさらにむずかしい。現役選手で高卒2年目からレギュラー格として活躍している選手は坂本勇人(巨人)、森友哉(西武)くらいだろう。

 このように、高卒2年目の野手にとって「一軍の壁」はとてつもなく厚い。これまでにも多くの選手が阻まれてきた。

 しかし、村上、安田のふたりは高卒1年目から一軍で本塁打を放ち存在感を示した。それだけではない。オフシーズンに入っても村上はフェニックスリーグでリーグ新記録となる10本塁打を放ち、安田はU-23ワールドカップでMVPを受賞している。

 「なにか」を期待せずにはいられない結果を残しているふたりが、来シーズンの開幕スタメンを勝ち取り、確固たるレギュラーとしてチームそして球界を背負ってくれることに期待したい。

(記事=勝田聡

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この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

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