News

山本、西嶋、堀江と、高校野球界を沸かせた3選手が若くして野球界を去ることを決意

2018.11.26

山本、西嶋、堀江と、高校野球界を沸かせた3選手が若くして野球界を去ることを決意 | 高校野球ドットコム
左から西嶋亮太、山本武白志、堀江航平

 野球界はオフシーズンに突入しつつあるが、このシーズンは、始まりと終わりを告げるシーズンでもある。根尾昂藤原恭大吉田輝星など100回大会を盛り上げたスター選手たちがプロへの門を開いた。その一方でセリーグを制した広島東洋カープの新井貴浩選手、栃木ゴールデンブレーブスの村田修一選手をはじめ、多くの選手たちが野球界を引退していく。

 その引退選手の中には、まだ20代前半の若さで野球界を去っていく選手たちもいる。横浜DeNAベイスターズの武白志選手こと、山本武白志もその1人だ。

 父に千葉ロッテマリーンズの元監督・山本功児氏を持つ山本の名が全国に知れ渡ったのが2015年の夏。九州国際大附の4番として甲子園に乗り込み、3本のホームランを放つなどの活躍でチームのベスト8進出に貢献。

 その活躍がプロの目に止まり、横浜DeNAベイスターズの育成2位でプロの世界へ。今シーズン、ファームでは51試合に出場するもホームランは1本。打率も.213と成績が振るわず、1軍昇格が一度もなく自由契約となってしまった。

 その山本の1学年上で、2014年の夏甲子園で東海大四(現在は東海大札幌)のエースで、JR北海道に就職していた西嶋亮太も野球界から去る決意を固めた。

 西嶋は超スローボールで甲子園を沸かし、1回戦の九州国際大付戦では9回1失点の完投でチームを勝利に導く。だが、続く2回戦で山形中央相手に完投をするも2失点で敗退。西嶋の高校野球は終わりを告げた。

 JR北海道就職後は、一度は内野手に転向するも投手としてプロの世界を目指した。だが思うような結果を残すことができず、今年限りで野球界を去ることを決意した。

 そして中学時代に日本代表に選出され、秀岳館からJFE東日本に進んだ堀江航平もユニフォームを脱ぐ決意をした。

 堀江は同級生に九鬼隆平(現:福岡ソフトバンクホークス)、1つ下の後輩には田浦 文丸(現:福岡ソフトバンクホークス)や川端 健斗(現:立教大学)がいた。そんなチームメイトとともに挑んだ高校野球最後の1年で、春・夏の甲子園でともにベスト4まで勝ち上がった。

 その実績を背負って、社会人のJFE東日本に就職。社会人からプロの世界を目指すも、結果を残すことができず、一線を退くこととなった。

 一時代で注目を浴び、その重圧と戦い続けた3人。これからの彼らのセカンドキャリアが輝くものになることを期待したい。

文=編集部

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.01

【神奈川】関東大会の切符を得る2校は?向上は10年ぶり、武相は40年ぶりの出場狙う!横浜は6年ぶり、東海大相模は3年ぶりと意外にも遠ざかっていた春決勝へ!

2024.05.01

春季大会で頭角を現した全国スーパー1年生一覧! 慶應をねじ伏せた横浜の本格派右腕、花巻東の4番、明徳義塾の正捕手ら入学1ヶ月の超逸材たち!

2024.05.02

【長野】松商学園、長野日大、東海大諏訪などが県大会出場へ<春季県大会支部予選>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.26

今週末に慶應vs.横浜など好カード目白押し!春季神奈川大会準々決勝 「絶対見逃せない注目選手たち」!

2024.04.26

古豪・仙台商が41年ぶりの聖地目指す! 「仙台育英撃破」を見て入部した”黄金世代”が最上級生に【野球部訪問】

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>